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2020年02月25日21:07

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リビングは馬、馬、馬の馬づくし

代理店の営業をやってた頃、競走馬育成牧場に仕事で訪問したことがありました。
商談そのものは成立しなかったのですが、忘れられない営業のひとつです。

これから書くことは、読む人をガッカリさせる内容かもしれません。
「そんなの、競走馬を育ててるんなら当たり前だよ」
と言われそうだからです。
でも、書きますね。いつもこのパターンで書いてますんで。

競走馬の育成をやってますから、当然、何頭かの馬がいます。これも当たり前です。
営業ですから、そこの牧場主の方と商談ということで、その自宅のリビングに
通されました。
牧場主は多忙ですから、そのリビングで待ってたわけです。
いや、驚きました。
まず、リビングに入る時の暖簾、これに馬の絵が描いてあるんですね。
まあ、当然ですよね。馬が好きでなきゃ、競走馬を育てるなんてできませんから。
で、ソファに坐らせてもらったら、今度は、テーブルに馬の絵です。
まあ、馬が好きな人の家ですからね。
で、テーブルクロス、ここには馬の刺繍がほどこしてありました。
まあ、馬が大好きでなきゃ、ここまで徹底できませんよね。
そして、ふと飾り棚を見たら、まず、棚の上には、馬の置物です。
そしてコーヒーカップ、ここにも馬の絵、そして棚の中に並んでいる百科事典
のような分厚い本は、「競走馬年鑑」とかいう、一般の人では、読まない書籍。
うわぁ、凄いなあ、なんて思いながら、部屋を見回すと、
カーテンが馬の絵で埋められ、ソファのクッションも馬の絵でした。
壁ですか? 壁にはもちろん、馬の絵です。

で、結局、商談は成立せず、帰ることになったんですが、何かくれるのかなと。
僕はそんなに、馬に興味なんてないですから、馬のキーホルダーなんて、欲しく
はない。と思ってたら、なんと、牧場主は、大変なプロレスファンで、
意外にも、ジャイアント馬場さんのサイン色紙をくれたんですね。
「へへへへへー。いくら馬好きでも、客にくれる記念品?のようなものまで
馬というわけにはいかなかったな」
と、僕は内心勝ち誇ったのですが、考えが甘かったです。
ジャイアント馬場さんの名前にも、しっかり「馬」の字がありますからね。

もちろん、最後の、ジャイアント馬場さんの話は、冗談ですよ。
そんな下らないオヤジギャグですらない、しょうもないギャグしか出なくなる
くらい、馬づくしの牧場でした。

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