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2020年05月25日09:45

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腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎とは
腱鞘炎とはあくまでも、手背滑液鞘、掌側滑腋鞘、手指の滑液鞘のいずれかもしくは、全てにおける滑腋の過剰分泌に起因する代謝性疾患です。

したがって、腱鞘炎は手指を使い過ぎたことからの発症であり、決して手首を使い過ぎたことからではありません。

滑液鞘は滑液によって鞘内での腱の移動を円滑ならしめてるのですが、関節運動を過剰に行うと、関節を守る為に関節腔から滑液がどんどん供給されます。

これは関節ベアリングである滑液包の内圧を維持、もしくは高める為に必要なことです。

又、この時は当然、腱の動きも活発になる訳ですから、そのために滑液は腱鞘にも供給されます。この供給が多過ぎると腱鞘部に痛みを発します。

腱鞘炎は背側、掌側いずれの場合も手根腱鞘であり、手指腱鞘のことですから、この場合の関節運動は手指の関節を使う動きです。

腱鞘炎の発症の背景

腱鞘炎は以前に比べると、かなり少なくなってきました。

以前はスーパーのレジ打ちやタイプライターのキー打ちなど結構仕事で腱鞘炎になる人は多く見られたのですが、

最近は、スーパーのレジもキーボードが無くなり、タイプライターなども存在しなくなりました。パソコンもマウスの出現によりキーボードをたたくことが大幅に減りました。又、たたいたとしても、キーボード自体が以前に比べて大幅に改善されており、腱鞘炎を発症させることは殆ど無いでしょう。

従って、安易な診断としての腱鞘炎は相変わらず多数ありますが、厳密な意味では少ないでしょう。

しかし、以前と変わらなく発症し、また、むしろ以前より増えているのがスポーツ障害としての腱鞘炎です。

バレーボールやテニス、或いはゴルフなどによく見られます。更にスポーツではないが、ピアニストなどもむしろ増えています。

原因は等尺性の筋機能低下です。

前腕部には明確な等尺筋は存在しません。したがって、等張筋がその役割を担っています。しかし、数十年に及ぶ生活様式の便利さを追求してきた結果、この面での筋機能が相対的に低下しています。

しかしそれとは逆に、運動器具の大幅な改良で運動スピードが速くなり、その分、筋肉への負担は増加してきました。

ところが、それに見合う筋機能が足りてない訳です。

例えば、カーボン製の軽くて良いゴルフクラブを使えば腰痛が増えるのと同じ理屈です。

腱鞘炎は、いったんは少なくなったのですが、今後は全体としても増加に転じる可能性が大いにあると思います。

腱鞘炎の施術のポイント

腱鞘炎の施術のポイントは、前腕伸筋群や同屈筋群の筋代謝力の回復、そしてこれら筋群と手背、手掌との運動反射弓の整合を計る事です。

それは、すべての部位を伸展位にとり、すべての遠心性運動反射弓を一旦解除し、その上で求心性の反射弓を手技により任意に形成させます。

この状態で等尺性の負荷変動を各腱鞘ごとにかければ、変動等尺圧に対応すべく、それに見合うフィードバック信号が運動効果器(筋肉)に返されます。

これにより遠心性の運動反射弓も、制御された信号が運動効果器(筋肉)に送られ、自立的に反射弓整合がなされます。

関節腔からの過剰な滑液の分泌を正常な状態へ早期に戻すには、これ以外ありえません。

炎症だからといってただ冷やすだけでは、そんなに高い効果は期待できません。

腱鞘炎は免疫反応に伴う炎症とは全く異なります。力技ではない合理的な施術が必要です。

http://aozora-youtsu.com/2014/05/post-3d0f.html
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