もっと勝てる奴にと問い続け(9/20ｱｽｸﾋﾞｸﾀｰﾓｱ)

もうしょっぱな会社のグループ名の冠がなんだか時代錯誤でダサい上に、命名パターンの1つである最後にモア付けて、その間になんだか勝負ごとに寄ったそれっぽい1単語を挟み込むと言う愛のなさで近量産型サラブレットをわらわらと走らせてる感じがもっとダサい。例の大馬主ＨＴＨＤ所有のセレクト1億8千万超えの高額馬でありながら、ぱっと見この名前はどう考えても勝てる感じも強い感じもどこかしてこない．．．。ダサいダサい散々な文句をまくしたてておっ始めましたがね。指名した時は名前決まってなかったしねぇ．．．と、名前のダメダメっぷりを腐して嘆いてるとでも御思い？いやいや、逆逆！つけた人の意思があろうがなかろうが、たまたまこの名前に決まったんだろうが、この発声することを考慮してるとは思えないジョロッとみっともない字余りな(やっぱ腐してんじゃねーかっ)名前。あのねぇ．．．あれなのよ、ダサい上にダサいが重なるものを積み上げてくとね。こんな鈍い光沢を放つ小さなミラクルに昇華することも世の中にはあるってことなのよ。そう、ディープ馬の牡って言えば当然の今年のエース候補アスクビクターモア。アスク(尋ねる)ビクター(勝利者)モア(もっと)．．．勝利を求め続ける者。超カッコいいじゃん。強引な違訳？うるせぇなぁ．．．わかってるよ。あのねぇ．．．名前が良くない馬は走らないとかたまに言われてるのきくけど、そもそもその名前自体、いいか悪いか決めてるのはその人のたんなる主観だからね？そのたんなる主観が集まっての、だから「この説は正しい」論などその辺にうっちゃっときなさい、チャイっ！（ちゃい？）俺の指名馬は俺の主観のみが正しいのだ！
1つ上の全兄がもう悲しいくらいに走らずに、6戦未勝利のまま引退したのが悪影響すると思いきや、廣崎オーナーに高額で購入された本馬。速攻6月1番人気デビューでワクワクしたものの、ユルユルな体にフワフワな感じで3着止まり。だが、鞍上戸崎Ｊの「能力はあります」の太鼓判。その時の勝ち馬は、この夏あっさり札幌の重賞まで連勝で獲ってったことも考えれば、相対的にもこの弟君には期待できると見た。さあ単なる俺の主観に客観的な要素が加わって楽しみ倍増、挑むぜ、叩いての2戦目。
と、息巻いてはみましたが、出走表チラ見してギョッと驚いた。その前走で先を行かれた2着馬、カレンブラックヒル産駒の能力馬アサヒが奇しくもまたも同じ番組に参戦。しかもキレッキレの調教過程を経ての万全の態勢で。やっぱりそう楽には勝ち上がらせてもらえないようですね。いいでしょう！ここでリベンジもまとめて果たしちゃいましょう。

さあ連休三日開催の最終日9/20中山4Ｒ芝1800未勝利戦。全13頭エントリーだが、当然、我がアスクと強敵アサヒが抜けた人気で一騎打ちの様相。燃えるシュチュエーションではありますが、本音はいやな汗も出てくる祈るような心持ち。ここは継続して騎乗してくれるベテラン戸崎が頼みの綱。最終的には本命は譲って対抗の立場7枠10番から相手を内に見ながら(アサヒ4枠4番)この勝負、果たしてどうなるか。スタートです。
ゲート開いて、まずは五分で出てホッと一息。也でそれなりに脚も出て自然と2列目におさまる感じに見てる方もゆとりができてそこでふと気がついたが、あ！アサヒがメチャクチャ出遅れてる！開く寸前に伸びあがる感じになっちゃったんだなぁ．．とか、気遣ってる体でブツクサ言ってますが、最後尾から追走の本命に、しっかり口元は緩んでます。ええ、我が事だけで手いっぱいですわ。さあ、こちらは馬群の上下左右の真ん中の真ん中におさまっている感じ。スローの用意ドンになりそうな道中ペース。スムーズに運べてるし、後半からちょっと外目に出してほんといい感じ．．とボンヤリ思ってたら3角にかかるところからアサヒが思いっきりまくってきてビックリ。いやこの動きに戸崎の反応が早かった。これがこの勝負の勘所だったと思います。アサヒにぶん回しながら追い抜かれる手前で気合をつけると一気に加速させ、内から併せる形で最終を回しきる前にスパート。もう完全に一騎打ちと腹を決めた乗り方で、坂を2頭突き抜けながらの追い合戦。しぶとく食い下がってくる本命に息をのみましたが、最後まで差を詰めさせず、1馬身半つけての快勝。やった！
いや、あのきつい展開で全くへたらずに互角にまで持ち込んできたアサヒには重賞勝ちも出てない父に、いよいよ代表産駒が出て来たかと思わせる強さにゾッとしましたが、こちらはそのミスにきっちり付け込んで勝ち切る騎手の技術とそれに応えた馬の力が噛み合った勝利。ほんといいもの見せてもらいました。
戸崎J談「新馬でポテンシャルを感じてた馬。リズムよく競馬でき、終いもしっかりしていた」ありがとうございます。自分としてはお手馬で行けるとこまで行っていただきたいです。

アスクビクターモア　もっともっと勝てる奴に向け、まずは第一歩。