目指せ、砂上の楼閣(2/20Vｵﾛ・ｼｭﾝｲ)

これも過去に書いた気がするなぁ．．．だってかっこいいんだもん、砂上の楼閣って言葉。ダート番組が指名馬に絡む状況が来ると、とりあえずいつもこれがパッと浮かびますわ。これ言っとけばいいんじゃね？みたいな。
イキってるついでにひとくさり喋っときましょう。これ「砂の上に建てられたそびえるように高い御殿」のこと、引いては「見てくれはよくても、土台が悪くいつ崩壊してもおかしくない物事や理屈」みたいな意味ですよね。いいよねぇ．．．まさに競馬っぽくね？このことわざ（実は新約聖書、つまりはキリストの言葉らしいでっせ。出典がぽくないのもなんかいいよね）の同義に「机上の空論」があるそうで、こっちもなんだか．．．ねぇ。乗ってるわけでも育ててるわけでもない自分たちが、あーだこーだ好き勝手なこと言いながら勝手に見染めた1頭を追っかけて勝ったの負けたの熱くなってる、どっかの公営競技をまさにピタリと言い表しているようで、なんだか気恥ずかしくなりません？、テヘヘ。
さあ、今週も勝利を目指して出走する指名馬が2頭。とは言うものの、そのどちらにもちょっとテンション上がらないのも事実。1頭はデビュー勝ちし、その後も合わせて全8戦、掲示板を外したことがないと言う普通に考えたらメチャクチャ優等生な子ヴェローチェオロ。もう1頭はつい先週なんとなく話に載せた、いまや希少なメジロライアンの血を継ぐカナロア産駒、ライオンRHのシュンイ。別の同クラブの良血馬とともに矢作厩舎に預託されクラブ稼ぎ頭の両輪となることを期待されたが、2歳秋デビューも2戦ともに二桁着順。それ以降は引っ込められてた箱入り娘がついに3戦目へ。そう、なかなかターフで結果が出ない彼らが向かう番組がダートになったってわけなんです。うーん、消極的地べた替えはやはりちょっと物悲しいですな。
だがしかぁし！！そんなん関係ねぇ！オロの方は元よりちょっと勝ち切れないだけ。これでダートで結果が出たら、むしろどちらも走れるマルチなゴルシ産駒に進化？シュンイだって、この挑戦で少しでも前進出来たら、どこにも見いだせてない道筋の存在が確かにあることがわかるかも．．．さあ行こう！ニューワールドへっ！(←なんだかすでにやな汗かいてるけどね)

2/20阪神3Rﾀﾞｰﾄ2000。また砂もともかくこのちょい長めの距離が微妙でいいわねぇ。矢作先生らしいわぁ(意味不明)。鞍上はニュージーランドからの強制帰国子女．．．ん？違うか強制逆輸入ジョッキー？(どっちも違う気がするが、コロナで本位じゃない帰国だったらしいのは事実？)小崎綾也。お願いします、14頭4番人気．．え？意外に．．．ああ、初物相場ね。それになんと微妙なのは1頭いるが(セね)、紅一点の立場。こりゃ意外と．．．(根拠ゼロ)6枠9番からさあスタート。
うわぁ．．．．ぁぁ。全体ガチャガチャのゲートも五分で出でホッとしたのもつかの間、芝からおしておして思いっきりハナを主張。うん、積極的なのは悪くないとは思ってましたが．．．先の取り合いになったら結局譲って控え中途半端に？そのまま3コーナーにかかる時点で早くもズルズル後退。回しながらムチを入れる．．．意味ある？これ？後退一途の直線。やばい、映像にも残らない大差殿ゴール。久しぶりに見たかもこの感じ。しかも、博打感皆無のこのメリハリのなさはほんとにヤバイ。これ、タイム差大丈夫か？単に迷走促進した1戦だよなぁ。次の師の一手にお頼みするのみ。
てか、そのテキの戦後コメントが強烈だった「終いを活かしたいと指示したが正反対の競馬をされた。指示の仕方が悪かったかもしれないが、理解力のない騎手を乗せた私の責任」うっひゃぁ！！こわっ！！

同日阪神6Rﾀﾞｰﾄ1800平場。ゾッとするような未勝利戦から2時間後、せめてこっちは角度の違う光明が見たいヴェローチェオロの砂初挑戦。鞍上、レジェンド武豊っつうのも心強い．．．てかそうじゃなきゃ、このチャレンジはなかったんじゃない？さあ行こう、奇しくも消したい記憶となった先ほどのシュンイと同じ9番(こちらは全10頭8枠ですが)．．．う、ゲンが悪っ。いやいや、気のせい気のせい。人気は高く3番、これも初物人気．．．＋ヤネの効果だわね。さあ行こう！！（なんだかメンタル振り絞ってるぞ？）
スタート！さすがレジェンド、芝カーペットないコースでも、負け気味に出ても、外目でも、あわてず騒がず也で行かせて、ジックリ沈んでどんどん遅れて最後方を周回。うむ！ダートレースにしちゃヤバい場所だが、この子は末脚確かだからね！うんうん（汗ドバァ）。四角外を回して最後方のまま用意ドン。はい、ドンケツ10着ぅぅぅぅ。

砂上の楼閣？．．．．おっそろしいくらいのアリジゴクの2戦でしたねぇ。
チャレンジは大事だと．．．こんな日もあるさと．．．思ってはいますが、ダメだよ、こんなの。馬がかわいそうだと思ってしまう、素人のきっつーい一日でした。何かの糧になることを切に願って．．．いや切に祈ってます。