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2020年05月04日18:21

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蜂よ、低く飛べ(5/2Nアクシス・Aテソーロ)

低く、低く、潜め、潜行するのだ
深く、深く、抉れ、そして息を継いで
思い切り息を継いだその瞬間に、飛び立て
舞い上がれ、そこにある、高見にある景色を探しに行くのだ

さて、デビュー以来、陣営に期待されつつも、色んな意味でパンチが今一つ足りず、勝ち上がるまでに7戦を要したうちの地味目文科系男子(いや、文科系は勝手なイメージね)アピテソーロ。なんと早々2歳6月で新馬戦を走り、掲示板に載れそうで載れない日々。逃げれば直線で捉まり、好位にいれば抜け出せず凌げず、差し位置に構えれば遥か先で勝負がすでに決まってる始末。
でもねぇ...おいら、大好きなのよ。君みたいな子。こっからはなんつーの?根っからの庶民感覚みたいな、古き昭和路線みたいな話だろうけどさ。エーキチ・Yじゃないけど、みんなも好きでしょ?成り上り物語。とんでもなく出来のいい弟(DIって偉大な馬ね)の兄だけどどこかパッとしない実績とその弟あり故の種牡馬じんせ...いや、馬生。で、そこまでだったら、いつかきっと...みたいなノスタルジック夢物語で終わってるんだろうけど、ついに出てきた「みんなの愛馬となった」でおなじみのサブちゃん印の黒。ここからはその物語は第二章に入ったわけよね。次のキタサンを探せ!みたいな...。スター誕生かよっ?!momocoかよっ?!みたいな(昭和ど真ん中じゃねーか)。
つうことで、みんな薄々気が付いてる、第二の橋本環奈はマボロシ(急に平成感入れるか?)だっつう中、追い求める更に高みに向かう浪漫。
でもねぇ。やっぱり君は違った...でも君は違っていいのよ?多分ねぇ、リアル馬主の了徳寺先生も君みたいな子はお気に入りのはず(根拠皆無だけど)。柔道界の重鎮が寝技に活路を求める、長所の筆頭が丈夫であること...な派手に伸びずともチャレンジをやめないこの馬を嫌いなわけがない!(断言)行け!その一歩一歩の確実な助走が持ち味にもかかわらず、軽やかに舞うアピ(蜂)の名を与えられた我が指名馬よ。アピテソーロ。未勝利脱出直後にダービーの最終チケット争奪戦。G2東京、青葉賞に挑む。

さあ盛り上げるだけ盛り上げといて(つうか入れ込んでるの俺だけだわな)、結果の前に未勝利戦チャレンジがもう1頭。こちらもどっちかと言うと地味目な西山の子。カナロア産駒ニシノアクシス。デビューいまいちも、2戦目で勝ち負けしてガラリの3戦目。前戦継続でヤネは純正ジャポネ剛の者の田辺J。5/2東京5R芝1800、16頭3番人気。スタート。
バラっとした出の中、4枠8番絶好枠からそつなく行ったが、ここは控えて差し位置へ。四角外目を回しながら追い始め、一等賞を掴みに...並んだ馬と併せて一気に行こうとするが...あらら、なんだか2頭並んでギクシャク。こりゃ気が入りすぎて内へ切れ込み過ぎ...てか刺さってますな。最後は相手押し付け鞍上ムチ振るえず、競った相手にも前に行かれて5着がやっと。うーん、こりゃ仕方ないか。今日は残念だが、次も順番待ちと言っていいはず。

てなわけで、梅雨払いの勢いもボヤっとした後でのメインバウト。アピテソーロの青葉賞。鞍上はここまで整っちゃっていいの?と言いたくなるような、ベテラン江田照男。人気だったらガックリ(ごめんなさい)だけど人気薄...つうか存在自体が消えてるようなこの子には逆にこの人しかいないでしょ?のベストジョッキー。うん、無欲ゆえか、こんなとこだけ恵まれての4枠8番もよし。フルゲート17番人気でさあ飛べ!我が重き蜂よ。
スッと出て脚も付いてるように見受けられるが、これが重賞級か...簡単に置いていかれる感じでジリジリと...1角回る時にはかなりの後ろへ。さあそのままの隊列で勝負どころの四角へ。気持ちよく散った...手応えはあるものの長い直線への入り口ですでに速度の絶対数で勝負あり。全体のギアが上がった瞬間、我が方はただただ止まったように見えるのみ。ひたすら見切れて行き、圧倒的な後ろ17着でゴール。

あのね。俺思うんだけど、これが本来目指すべき輝きの真反対にあるPOGの楽しさだと本当に思うのね。偉そうに聞こえたら申し訳ないのだけど、一応、アルアインとかアドマイヤマーズとかのPOでいられた運だけの幸せなおっさんが言う戯言だけどさ。こんな子がいるから1年続くPOGはほんとに楽しい。
うちのアピ(蜂)、高く飛べずともその宝物(テソーロ)は煌めきながら散り、存分に輝いたと思う。
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