菫色の花冠を戴きに(2/1ｼｬﾙﾛﾜ2/2ｱﾋﾟﾃｿｰﾛ・SOｺﾞｰﾙﾄﾞ)

2歳10月後半デビュー2戦目でトップJを背に出遅れながらもアッサリ順当勝ちを収めたうちのエース「東の金将」ことセントオブゴールド（ちなみにこちらもエース格「西の金将」はゴルシ産駒サトノゴールド）。父はディープ、ＪＣ勝ちの女傑ショウナンパンドラを全姉に持つこの良血に付けられた名の所以は母のキューティゴールドからの引用である一方、その顔立ちを見ての印象も含まれたとの「黄金の香り」。450Kgを切る小柄な体躯ながら雰囲気抜群と関係者に言わしめた逸材候補が向かうは、奇遇にも音がよく似た1勝クラス特別東京芝1800・セントポーリア賞。この山地に咲く高貴な紫色を持つ花の冠を戴き、雰囲気だけのメッキではない本物の片鱗を見せつけたい。クラシックに名乗りを上げられるかの試金石であると同時に機会的にはもはや後のないこの一戦。引き続きクリストフ・ルメールを背にさあ挑め。

と、ボケのない前振りで始めましたが(え？元々まったく面白くもないからボケなくていい？そんなぁ．．．)その前に、土曜に1頭、日曜に1頭の未勝利馬たちの戦いも。

2/1小倉1Rﾀﾞｰﾄ1000に出走はシャルロワ。常に好調教連発もなぜか結果が全く伴わずに早7戦目と誰もが首をかしげる不思議ちゃんのハーツ娘。芝からダートへ、距離もだんだん短くしてついにフラット用意ドンのこの舞台に。乗り替わり5人目の松若Jを背にどうにか勝利を。14頭番1人気．．調教いいからなぁ。2枠2番でスタート。行きたがる馬には先を取られたがまずまずで出て、そのまま内枠好位に潜み直線へ、道も出来てどう考えても手応えもよくあらゆる意味で勝ちしか見えない状況で、ハイ、全く伸びずの5着．．もはや苦笑いしかない。
鞍上談「内枠がよく手応えよく回ってきたが反応しなかった。」んー、ド素人がふんわり思ってるだけなんすけど、これ、ダートがとか距離がとかじゃないんじゃ．．本番だとなんかポワンとする子なんだと．．稽古の前向きさとレースをどう繋げるか、お願いします。

2/2小倉5R芝1800に出走はアピテソーロ。前段のお稽古の女王とはなんだか真逆のブラックタイド息子。お稽古は常に水準並み。デビュー着外．．コツコツ走ってこちらも7戦目だが、ジリジリ成績を上げ(未勝利内ですが)前走、4着まで来た。決め手はないが前を行くスピードもちょいと不足気味。勝つには2つくらい何かいりそうだが、こちらは4人目の乗り替わり菱田Jで、新しい味を更に引き出してもらいたい。フルゲート4番人気、4枠7番でスタート。バッと気が乗った感じで出ると、前走で得た結果を踏まえてか、中段待機。三角入る前あたりから外をまくって行き、直線勝負に。勝馬とほぼ同じ流れで併せながら、ホント一生懸命走ってますの姿においちゃん、ちょっとグッときましたが最後は力尽きて置いて行かれ、それでも3着。ついに馬券内に．．。
鞍上談「ラストは止まってしまったが、4角までいい感じだった。頑張ってる。」うんうん、こんな子を毎年指名したい．．そう思わせてくれる馬。最後に君に向けて一言．．努力は必ず報われる！by高橋みなみ．．．え？王さんじゃなくてそっち？

さあメインのセントオブゴールドのセントポーリア賞。木村厩舎の戦前コメントが「大幅に増えてさすがに重い。力みがちだが反応はいい」と後ろ向き過ぎるのを気にしてちょいポジ付け足しみたいな感じでここらしいっちゃらしいが．．出馬表に載せるコメとしたらこりゃさすがにオッズ落とすでしょ？でほんとに26Kg増だったんで良血でヤネルメで4枠4番絶好枠なのに結局2番人気。まあ1番人気もディープ馬だけど。勝ちたいなぁ．．モヤモヤしてても仕方ない。はいスタート！
五分で出たと思ったが行き脚微妙で後方へ。んー、でも切れ味ピリッとしてる子だし府中だし、まあいいでしょ。馬群のお尻、後ろから3番目で進み、最終角を回していく。直線向いて完全に中を割る位置でいかにもこの鞍上らしい騎乗だったが、なんか前を同枠馬にふさがれ、結局外へ。スムーズさには欠くが判断はさすがに早かった。奇しくも同父の1番人気と併せる形で用意ドン！長い直線ガンガンに伸び、最後は本命振り切ってただ1頭、上り33秒台の末脚を繰り出したが．．前止まらず．．展開の向かない競馬で差がある3着まで。負けて強しも、本音は負けたくなかったなぁ．．。
鞍上談「スタートがスローでペースもスロー。速い脚は使えたが今日は向いてなかった。」はい、そのままですね。現実賞金積めなくて苦しくなったが、気持ちはここを叩いて．．と希望はまだ潰えてない。

勝てなかったが、3頭とも掲示板。贅沢を言ってはならんけどなぁ、悔しいです。