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2020年04月01日11:03

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「必要ブス」の話

『ロボコン』20年ぶり新作映画が7・31公開
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6030037

昨今はいじめや差別の材料となってしまうブスキャラが登場するものが減っています。
建前としては、それは正しき道なのかもしれません。

初代ロボコンには「ロボペチャ」という愛すべきブス看護婦キャラがいました。
ロボコンの周辺はなんらかの職業に特化したクラスメイトがいまして、人間の役に立つ機械、というロボット本来の存在意義、そこに個々のロボ人格をつけて「身近にロボットがいる日常」」を舞台とし、ドラマを展開していました。

主人公ロボコンが恋焦がれる美貌のヒロインとして「ロビンちゃん」がいます。
ロビンちゃんはロボットではなく地球にやってきた友好的な宇宙人なのですが、人間の学校にはいれてもらえんかったんでしょうかね。なぜかロボット学校にかよってます。これこそ差別ですな。

ロボコンはかわいいロビンちゃんを追い、ブスキャラのロボペチャはロボコンを追う。という楽しい三角関係があったわけです。
なおロボペチャはナースという職務上、衛生観念がつよいのか、ゴキブリを発見し次第、口に放り込んで処分します。
この「ゴキブリを食う」という奇態も、嫌悪感に拍車をかけているわけです。
ゴキブリ嫌いのロボコンを「ゴキブリを食うブス」が発情状態で追い回す。
しかも恐怖のシンボル「注射器」まで装備!
こんな迷惑なことはありませんが、チビッ子にも伝わる極端な演出のドラマとしてそこが面白かったわけです。

先に述べた通り、近年はそういうキャラはあまりいません。登場するキャラはみんなルックスは悪くなく、ただ内面的に「天然」「変人」になどにキャラづけされています。
それに、キャラ商品だす事を考えれば、全員平均的にキレイなほうが商売になるし。※聖闘士星矢では牡牛座のゴツいオヤジが余りまくったしな。
我輩の友人の少女漫画家の話によれば、モブでもブスやデブは描いちゃダメとか掲載誌によって色々きまりがあるらしいです。
「ロボコンごっこしようぜーー! お前ブスだからロボペチャ役な!ゴキブリ食えよな!」というイジメの材料をなくすのは、たしかに大事です。
しかし、架空世界なんだから強烈なキャラがいたっていいじゃんね。

平成にリメイクされた「燃えろロボコン」のほうでは、すっかり毒抜きされたクラスメイトばかりで、ギミックのあるおもちゃとしては進歩してましたが、個々のキャラは薄かったですね。


余談
ロボコン放映時、ごっこ遊びを楽しんだ我輩。
悪と戦うヒーローではないので、もっぱらガンツ先生の採点シーンあたりを真似っこするわけですが、100点取ると得られるハートマークは、そこらの雑木林でハート型の葉っぱをさがして使っておりました。※ヤマイモなど。
ロボコンのメンコを常にポケットに忍ばせている子がおりまして、その写真をみながら正確な再現をしようとしたり。
基本的に男児のみで遊んでいるのですが、ウケねらいでロビンちゃん役を買って出るやつもおり、乳首位置に葉っぱを2枚貼り付け、バレリーナ歩行を始める猛者もいました。
ロビンちゃんに似ても似つかない気色悪いオカマの登場により場は一層もりあがり、負けじとモモレンジャー(ロボコンごっこなのに!)になって「いいわね!いくわよ!」といってオナモミのトゲトゲな実をイヤリング爆弾に見立てて投げつけてくる者も。
カオスへの加速はとまりませんが、だいたいこういったガキの集団には「加減をしらないバカ」が混じっているものです。
過度のダメージを受けた子が泣き出したりなんかして、皆で囲っての「なぐさめ儀式」でテンションがさがり、平常心を取り戻す、といった流れでしょうかね。
なお「なぐさめ儀式」は、円陣の中央に位置した犠牲者に対し、「先生や親には報告するなよ」というテレパシーを注入する重要なセレモニーです。これをキッチリしないと禁止令が出たりしますからね。






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