今回、ひよこ饅頭を東京の知人に頂きました。
しかし、この件については、東京の住人が福岡県に贈るというタブーを犯してしまい、国家分裂の危機になっています。
まるで、イギリスのスコットランド分裂騒動なみの重大事件です。(笑)
まず、福岡県人として、「東京ひよこ饅頭」と「ひよこ饅頭」の違いを考えてみます。
ひよこ饅頭の歴史は、福岡県飯塚市でおよそ100年前に産声(ピヨピヨ)をあげました。
その後、ひよこ饅頭を国際的お土産にするために、東京オリンピックを契機に東京進出しました。
時期的、場所的に東京という地域に進出したことで、ひよこ饅頭の地位は確固たる知名度を得ましたが、進出から約50年という長い間東京に鎮座した結果、全国的には東京土産になってしましました。しかも東京での販売会社も福岡本家「ひよこ」の子会社、「東京ひよこ」なる社名まで作ったから問題が複雑化してしまいました。
では、違いはあるのか?
福岡での噂では、「東京ひよこ」は皮がシットリしている。本場福岡の「ひよこ」は皮がシットリしていない。と言われています。
では、検証に入りましょう。
まず、外装から。
同じ外観の7個入りで検証します。
見た目は同じ梅柄の絵です。福岡県人でこの絵を見たら、飛梅(太宰府天満宮の飛梅)をイメージしますが、東京の絵には「湯島の梅」なんだこの違いは!
湯島の梅を調べたら、東京都文京区の湯島天満宮の梅と判りました。一応菅原道真公関連であると判明したので、道真様の怒りは買わないでしょう。
次に、内容物確認です。
既に「東京ひよこ」2匹脱走していますが、家族の胃袋に捕獲された模様。
同じ配置・同じ個数であるから違いが判りません。
では、製造の原材料の違いは?
福岡の「ひよこ」
東京の「東京ひよこ」
原材料の違いはなさそうです。
では、説明書?というか、案内書を確認してみましょう。
上が福岡「ひよこ」
下が東京「東京ひよこ」
内側の写真は若干の色合いが違うものの、同じ写真を使用していることが判明。(若干東京のほうが拡大ぎみ)
福岡の説明書の方が、商売上手?ですね。
博多商人でかした!
追加注文する際のフリーダイヤル番号が記載され、語呂合わせまで作っている。
問題は、味などです。
見た目は左の福岡の「ひよこ」の方が、右の「東京ひよこ」より焦げ目が強い。写真では判別できないほどの誤差の範囲です。
中身です。「ピヨピヨ!切らないで〜」と聞こえてきそうですが、問題解決のため犠牲になってもらい…。「ブスリ!ザクリ!」
あれ?左の福岡「ひよこ」の方が、東京の「東京ひよこ」に比べ褐色気味?????
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
実は、福岡の「ひよこ」は、福岡限定「苺ひよこ」です。
福岡名産「博多あまおう」を餡に練りこんであります。
原材料は、
あまおう が追加されています。
本題にもどり、
見た目はほぼ同じですが、左の福岡「ひよこ」の方が若干薄黄色です。これも写真では判別できないほどですので、誤差の範囲でしょうね。
では、味です。
味は完璧に福岡の「ひよこ」が甘さも程良く触感も美味、東京とは全然違うものでした。
以上!
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
・ ・ ・ ・ ・ 。
すいません。嘘つきました。
実は、区別を私の舌では判別困難でした。両方ともおいしく。
皮の質感について、福岡の「ひよこ」購入して直ぐ検証したため、噂通りの福岡の方がサックリ感がありました。
しかし、数時間おいて検証すると、同じシットリ感にかわっていました。
たぶん、店舗に置いてあるときはバット(プラスチック容器の蓋なし)で保管され、注文後に箱詰めしていました。
東京から福岡まで持ってくる間に箱の中で餡の湿気が皮に移動する時間がある。
福岡で購入した場合には、若干の湿気は個別包装のパッケージから若干の湿気が放出されていて、皮にサックリ感があったと判明。
同じように箱詰めして数時間置くと、東京の「東京ひよこ」と同じシットリ感になりました。
結論、名前とパッケージの違いはあっても、どちらも美味しい!でも、本家は福岡です!
みなさん、再度覚えてください。本家「ひよこ」は福岡です。
Please repeat after me.本家「ひよこ」は福岡です。
以上、報告を終わります。
福岡・東京のひよこも合体して、ハートマークになりました。無事、日本国家分裂の危機は免れました。
でも、ヒヨコの頭部は自国(左の福岡「ひよこ」は西側に、右の「東京ひよこ」は東側)を向いてそっぽ向いています。
停戦協定中ってところでしょうかね。
お ・ し ・ ま ・ い
ログインしてコメントを確認・投稿する