The Beatles「Yellow Submarine」

ビートルズのオリジナルアルバム１１作目とナンバリングされている
当作品だが、末期ビートルズの始まりともいえる1968年録音、
1969年初頭に発売されたものである。
いわゆる後期ビートルズの代表作である「ホワイトアルバム」と
ほぼ同時期に録音されているものである。

なので、「後期」と「末期」を分けて論じる事を嫌うビートルズファンが居るのも事実であるが、
ご存知の通り、本作はアニメ映画「イエローサブマリン」のサウンドトラックの体で発売されたアルバムでありながら、
Ａ面（ＣＤの場合は前半）は、映画イエローサブマリンとは無関係に録音された音源を収録していたりする。
異論を承知で申し上げると
個人的にはこのアルバムまでは「後期」と「末期」を分類した時は
前者に入ると思っている。

後期ビートルズのアルバムの特徴は、
曲の一つ一つが完成度が低いものの
アルバムとしてのまとまりを見せている点であるが
単純に言うと、それまで数作品で色濃く出していたサイケデリック色
がすっかり鳴りを潜めた点である。

その中でも末期の２枚はメンバーの不和のみならず
音楽性のばらつきが楽曲に現れてしまっていて
アルバムの体を維持できていない。
その点ではこの「イエローサブマリン」は
録音時期にばらつきはあるものの、アルバムとしては整っていると思う。

代表曲の一つ、「All You Need Is Love」はこのアルバムの収録曲である。

評価　★★★

Yellow Submarine
Only A Northern Song
All Together Now
Hey Bulldog
It's All Too Much
All You Need Is Love
Pepperland
Sea Of Time
Sea Of Holes
Sea Of Monsters
March Of The Meanies
Pepperland Laid Waste
Yellow Submarine In Pepperland