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2021年04月14日05:53

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斉藤由貴「age」

斉藤由貴の紹介もそろそろ終盤である。
89年4月にリリースされた斉藤8枚目のアルバムだが
デビューからわずか4年で8枚であるから
物凄い駆け足である。
斉藤の多作はここからペースダウンが始まり
近年は過去の楽曲のリバイバルを行う事が中心である。

ただ、このアルバム「Age(アージュ)」は
これまでの作品とは一線を画した意欲作であり、
過去の斉藤の作品とは全く異質のものである。

まずドラマのタイアップ曲となった「LUCKY DRAGON」は
純然たるハウスミュージックである。
それ自体が驚きに値するのだが、
実はアルバムと同時にリリースされたのが
アルバム未収録のシングル「夢の中へ」だったのである。
井上陽水のカバーであるが、これが当たり。

この陽水の曲をアレンジし、これまで斉藤に楽曲提供していた
崎谷健次郎がプロデュースする事で
このアルバムの作風が決定づけられたのであるが
そこに程よい「裏切り」があった事で
新しい斉藤由貴が生み出されたのである。

もしここまでの斉藤の楽曲を知らない人が聞くと勘違いしそうだが
プロデューサーの崎谷もそれまでの作風は違っており
このタイミングで自らの楽曲でもハウスを導入した意欲作であった。
斉藤の持つクリアーでまるで楽器のような高音が活かされ
魅力高い作品に仕上がっており、アルバムとしての完成度は
これまでの作品では最も高いものとなっている。

しかし、前年にもアイドルから突然「ロックをやりたい」と
言い出した菊池桃子がトンデモ楽曲を発表して失墜したばかりだったので
「桃子がロック」と「斉藤由貴がハウス」の2つの事象は
実に好対照であり、最初にこれを知った時は苦笑したものである。

斉藤はこの辺りからコメディエンヌとしての地位も確立しており、
現在のキャリアにも繋がっているのである。

評価 ★★★★

LUCKY DRAGON
N’oublie pas Mai (5月を忘れないで)
ガラスの天球儀
LUNA
永遠のたそがれ
DOLL HOUSE
あなたの存在
雨色時計店
In my house
LUCKY DRAGON (Service Version)



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