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2021年04月08日00:09

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斉藤由貴「PANT」

多作の斉藤由貴は
1985年6月の1st「AXIA」から
1988年3月までの
僅か2年半あまりの間に
6枚目となる「PANT」リリースまで漕ぎ着けてしまう。
前述の通り、特筆すべきはこの短い間に
著しく作風が変わっており、
しかしながら最大の魅力であるクリアーで
ウィスパーっぽい通る歌声は磨きがかかっており
いつの間にか、多くの楽曲の作詞を手掛けるまでになっている。
大げさな言い方ではなく「ヴォーカリスト」と呼べる水域に達していると
明確に認めることが出来るのがこのアルバム「PANT」である。

更にその間に、主演ドラマを複数演じ、
NHKの朝ドラ「はね駒」がその代表作であり
主演映画「さよならの女たち」もこなしている。
彼女の年齢はその間は18歳から21歳の間である。
舞台の主演もこの頃にこなすようになり
「単なるアイドル」では既に無くなっていたが
どういうわけか「売れっ子」ではあったが
「国民的スター」ではなかった。
僕はそこが物凄く気に入って、この頃に熱狂的なファンになってしまったのである。

本アルバムではサザンオールスターズの原由子から
始めて楽曲提供を受けた「少女時代」が秀逸だったが
原坊らしさは感じさせず、斉藤の作品になっているところが
実に素晴らしいというか、実力の高まりを感じさせるところである。
相変わらず崎谷健次郎は参画しているが、
メーンのプロデュースにはまだ至らない。
一方で、このアルバムからアイドル色がほぼ消えたので
アイドル的に応援していた人が多く撤退したアルバムとも言えるだろう。

当時の友人女性に言わせると、
「少し前までは、上目遣いのポーズや仕草が目立って
男性に媚びている感じがして、嫌だった」
と言われていたが、
この作品辺りから本人の雰囲気も変わっていると
言われ始めていたのである。

評価 ★★★

終りの気配
少女時代
ブルー・ サブマリン
かわいい あたし
Christmas Night
morn 〜透明な壁〜
振袖にピースサイン
3年目
「さよなら」
Thanks!


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