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2021年04月06日00:58

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岡村靖幸「yellow」

渡辺美里を紹介する時に何度か登場したアーティストで
「岡村靖幸」という名があったと思うが
僕なんかは彼の楽曲を強く愛しているのでアレだが
年代が少しでもずれたり、感覚的に潔癖な人は
彼の事を嫌いか若しくは全く知らずにいる人も多い。
そして、彼のバイオグラフィに触れる時、
彼がドラッグ関係の犯罪で三度逮捕されたというスキャンダラスな存在、
加えて歌詞やタイトルに下品な或いは性的な響きを求める
些か如何わしい雰囲気を携えた人物である事を
素通りすることは出来ない。

しかしながら、渡辺美里のデビューアルバムに楽曲を提供した時点では
彼はまだデビュー前で、彼の才能を信じる人が
彼にデビューを勧め、結果的に彼固有のファンを数多く作ったことも
また紛れもなく事実である。
彼は楽器の殆どを自ら演奏し、独特の
聴けばすぐ彼の作品と分かるサウンドづくりに長けた人物である。
人によれば「日本のジョージマイケル」「プリンスの再来」などと言う人もあるが
確かに洋楽の影響も強く受けているし、
ジョージ・マイケルにも似た楽曲も出しているし、
プリンス的な個性もあるのであるが
「靖幸は靖幸」である。

ただ、渡辺美里に提供した楽曲は
どれも彼の如何わしさは感じられないし
ハイティーンの心をくすぐるメロディもサウンドも
元は彼の世界観から生まれるものである。
彼が提供した楽曲のうち幾つかはセルフカバーされているが
美里ちゃんのためだけに作られた曲は
いずれも彼女の血となり肉となっているのではないだろうか

その、彼が作り貯めて世に出る瞬間にリリースされたアルバムが
「yellow」である。
この時、彼の楽曲のカテゴライズは実に難しいと思った。
強いて言うなら「ポップ」だが、明らかに
ポップソングの路線にはない。
ロックでもないし、何だろう。
ただ、それがJ-POP全体に漂うジレンマに通ずる、
彼の後の苦悩でもあった事は後になって知るのである。

Out of Blue
Young oh! oh!
冷たくされても
Check Out Love
はじめて
Water Bed
RAIN
彼女はScience Teacher
White courage



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