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2020年07月21日12:05

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War Is Over

僕の音楽史、といっても演奏者ではないので
聴いてきただけの歴史であるが、遡ると時代をしみじみと
思い起こせるものであり、手慰みに書いてみる事にする。

◆最初に手にしたレコード

言うまでもないが、僕が幼い頃の音楽メディアというと
レコードとカセットテープの二本立てであり、
途中にCDの時代が訪れて、近年はデータ、という流れである。
レコードは父親がプレーヤーを所有していたので、
それで聴くしかなかったのだが
父親はポール・モーリアとかを聴いていて
子供心には琴線に触れないものばかりであった。
但し、ポール・モーリアは嫌いではない。
子供にはまだ早かったというだけである。

そうこうしている内にテレビを見ていると
否応なしに耳に入ってくるのが「ビートルズサウンド」である。
僕が生まれたのは70年代であるから、
正確にはビートルズは既に解散していてかつての音楽が
テレビで掛かっている、という状態だった。
母親は演歌的なものや古い歌謡曲を愛唱し、
父親は風呂に入る度に真夏でも高英男の「雪の降るまちを」を歌う
そんな時に、我が家を襲ったのが
ピンクレディーの一連のヒット曲であった

それまで「音楽とは」「歌とは」というのが
頭の中で整わないまま育っていた僕にとって
ピンクレディーの楽曲は初めて伴奏に歌詞やメロディーが
脳内に明確に刻まれるきっかけとなり
特に愛唱したわけではないのだが、それ以降は
次々と明確に音楽が音楽として僕の中に入ってくることになる。
田中星児の「ビューティフルサンデー」とか
沢田研二の「勝手にしやがれ」とか
その辺の時代である。

ただ、メディアとして音楽は所有しておらず
父親が持っているのを横で聴くか
テレビやラジオから流れてくるものを
たまたま耳にする聴く環境は無かった

暫くすると、ある日突然何かが変わる。
テレビもラジオも誰かが流す音楽も
全部ビートルズになる日が来たのである。
当時はあまり理解していなかったが
1980年の12月の事である。
「元ビートルズのジョン・レノンが暗殺されたのよ」
母親からその理由が教えられた僕は
小学生だったのだが「?」がいっぱいである。

「どうして、元ビートルズの人が暗殺されるの?」
「頭がおかしくなった人に殺されたのよ」
そう言われても理解できなかった。
今でも真相は闇の中だと言われているが、母親の認識が
的外れだったとは考えていない
クリスマスシーズンだったので、
町中がクリスマスソングに染まっていた時期に
ジョンのソロ曲だけでなく、ビートルズの楽曲が四六時中掛るので
否応なしに刷り込まれていく。
その時に知ったのだが、かつて見ていた「ひらけ!ポンキッキ」の
ジングルで使われていた音楽の大半はビートルズのもので
それ以外でも、沢山ビートルズと知らずに耳にしていた曲があった

そんなわけで紆余曲折はあったものの
僕の音楽史の序章はジョン・レノンとビートルズ
で構築されているのである。

John Lennon
Happy Xmas(War Is Over)


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