mixiユーザー(id:6231411)

2020年06月05日16:50

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I get lost

ボートレースって、イメージがすぐ湧くだろうか
まぁ、ちょっと前まで「競艇」と呼ばれていた公営ギャンブルである。

IR関連が議論されている昨今では
ギャンブル依存症の是非が問われるようになって久しいのだが、
(是非も無し)
そもそも人類史上、ギャンブルが無かった時期は無いと言っても良いほど
自然発生的に常に存在するものであって
ギャンブルに対する「良くない」イメージの根拠は
「暴力団が絡んでいそう」
「虚業産業だから」
「依存症になって、家計や家庭を壊すから」
などといった雰囲気的なものと
実際に依存症になってしまい周囲に迷惑を掛ける事例が後を絶たない点と
双方の側面があるだろう

ただ「ボートレース」が存在していなければ
他の何かのギャンブルに我々日本国民は手を出していた事は
間違いなく、僕に言わせれば「宝くじだって立派なギャンブル」だし
「株の取引きだって、本質はギャンブル」である。

但し、競馬も競輪もボートレースも(オートレースも)、
公営ギャンブルと呼ばれる国が定める法に則って経営されている
許認可事業であり、また地方自治体の財政に大きく寄与している
「税金の追加徴収」的な事業であることをまず確認しておきたい

ボートレースの監督官庁は「国土交通省」である。
「へー、ボートだから『交通』か」
と思うかも知れないが
競馬は農林水産省、競輪とオートは経済産業省だから
その理屈の限りではない。
要は誕生の経緯として国土交通省の前身である「運輸省」が
その発足に強く関連していたからである。

ボートレースは、その呼称を「競艇」「ボート」「ボートレース」と
統一したりしなかったりで来たが、2010年からは
現在の「ボートレース」で統一している。
が、その大半を「競艇(きょうてい)」と呼んで親しんで来た人も多いだろう

僕が生まれ育った町のすぐ近くに「尼崎センタープール前」という
子供が聞いたら胸が時めくような名前の駅があった。今もある。
しかし、親からは
「この駅で降りる事は私の目が黒いうちは許さない」
と何も悪い事をしていないのに鬼のような眼差しで説明されて
幼かった僕はべそをかきそうになったのを今でも覚えている。
この「センタープール」こそが尼崎ボートレース場である。

その幼少期に、よくテレビで見ていたのが
「日本船舶振興会」のCMである。
現在の「日本財団」である。
このCMでは
半纏を来た集団が「火の用心」の歌を歌って
街を練り歩く場面が繰り返されたのだが
記憶している人も多いだろう
この集団の先頭に立っていたのが、当時の人気力士だった
高見山と笹川良一会長である。
笹川は戦中戦後を代表する日本の右翼政治家で、
そういう側面が強く認識されているが
もう一つの顔が「競艇の父」として、である

現在でも「笹川ファミリー」と呼ばれる企業群が
ボートレース事業の運営には強く密着しており
その業務の特殊性から他社の介入が難しい状況が続いていたが
近年は笹川ファミリー企業への独占発注は減ってきたように思う
例えば、競走に使用するボートの部品一つとっても
笹川系企業でしか作っていないものが正規品だったりするし
運営にかかる機材や印刷物などありとあらゆるものが
「施行者」と呼ばれる各自治体の直接運営でありながら
ほぼ笹川系企業への発注を免れられない

これを悪質な利権事業とみるか、
一大コンツェルンの構築に成功した、とみるかは
あなたのこれまでの知見次第であろう
しかし、コロナ禍で外出がままならない中、
平常時とほぼ変わらない売上を維持しているボートレースは
昨年度は1兆5000億円を数え
6年連続で前年比プラスを達成している
最盛期の1995年度2兆2000億円に比肩する日も
そう遠くないと考えられている

他の公営ギャンブルが外出自粛で売上低迷し
また、パチンコなど脱法ギャンブル系も売り上げ下落は必至という中で
平常時と遜色なく売上をあげ
というかそもそも営業が維持できている理由を
独断と偏見で分析してみたいと思う。

以下、次号

さて、音楽を一曲

エリック・クラプトンで
Tears In Heavenでもなく
Change the Worldでもなく
いとしのレイラでもなく

(I)get Lost


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