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2020年01月20日07:36

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意識の問題だろうか

安保条約は戦後日本のアイデンティティに関わる重要な条約である
太平洋戦争に敗れた我が国は国体は保持されたが
軍事的にも政治的にも連合国にその身を委ねる事になった
特に天皇制は維持しながら国民主権だの
周囲に敵国を多数抱えながら軍隊の放棄だの
最初から進駐軍ありきの政治体制でリスタートを余儀なくされた経緯は
日本国憲法という理念先行型の美辞麗句ばかり並べたてた
不可思議な憲法に象徴される
無論、この憲法の通りに国作りができるのであれば
今のような日本は存在せずもっと混沌とした日本になっていたに
違いない
そもそも当時から連合国の中心にいた米国が躍起になっていたのは
世界の赤化阻止である
共産主義という名前の新型の全体主義が蔓延していて
これがアメリカだけじゃなく世界中を「狂わせている」と
認定されていたのである
その中心にあったのは言うまでもなくソ連である

イデオロギー先行型の共産主義がうまく機能しなかったことは
その後のソ連崩壊や中国の停滞などが証明しているが
戦後の極東地域はそのイデオロギーの拮抗する場として
混乱状態にあり日本は米国の橋頭保として担保される必要があったのである

その見立てが正しかった、とは敢えて言うまい
だが中国もモンゴルも既に共産主義勢力に取り込まれ
北朝鮮も既にソ連に支援を受け軍備を増強していた
現在の韓国は、当時の北朝鮮から分派した独立勢力の
軍事政権が母体である
朝鮮戦争でほぼ壊滅寸前まで追い込まれていたところを
米軍上陸によって盛り返し、現在の国境を形成したのである
つい近年まで韓国軍の統帥権は米軍と共同保有しており
現在もその移行は完了していない。

この朝鮮戦争で軍備を解除していた日本に
米軍は現在の自衛隊の前身である
「警察予備隊」というものを誕生させ再軍備を進めた。
この時に結んだ日米平和条約に軍事的補完がなされたものが
安保の始まりなのである

つまり安保とは日本が軍事的に米国の属国に当たる事を
意味しており、これを前提に国防が形成されているのであれば
日本国憲法とは60年以上理念からかけ離れた状態にあるのである
それでも「違憲か合憲か」などという議論を行うのは
もはや無意味に近い。憲法自体がザルなのである
改憲は不可避であり再整合が必要なのである

軍備を保有しないのであれば米軍の力を借りなければならないし
米軍の力を借りるのであれば、厳密な意味の主権は冒される
自衛隊をいまさら解体できるか?という問題もある
警察ではカバーできない災害支援などは自衛隊の仕事であるし
テロが発生した時も治安維持も自衛隊が機能するタイミングである

いや解釈や持論をぶつけ合おうとは当方微塵も思っていない
その現実をどう考えて、これから具体的にどうして行くんだ?
という、いいタイミングがこの60周年じゃないか
そう言いたいだけである
もちろん市民の関心度の低さは問題だと思っている
こういうところが日本の病的なところだと思ってる
自分がどうなんだという事には関心はあっても
日本はどうなんだ(というか国という括りも意識が低い)
ということに関心がなさすぎる

だから五輪が単なる経済イベントと同じようにしか
見えていないのではないだろうか
当然ながらパラ五輪への関心は低いままである
自分への関連性が低いからである

現在の安倍政権には
この日米同盟を大きく変質させようという気概があるような気がするのだが
国民にそれがないものだから実に具合が悪い
国民にその意思がないのではなくて
興味がないのである


■日米同盟「不動の柱」=安保条約60年式典で安倍首相
(時事通信社 - 01月19日 17:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5941191
 安倍晋三首相は19日、東京都内の外務省飯倉公館で開かれた日米安全保障条約署名60周年の記念式典に出席した。あいさつで首相は、日米同盟について「アジアとインド太平洋、世界の平和を守る不動の柱」と強調。安保法制の整備を念頭に「お互いに守り合う関係に高めた。同盟に一層の力を与えた」と同盟深化を訴えた。

 首相は「これからは宇宙、サイバースペースの安全を守る柱として充実させる責任がある」とも述べ、同盟の多角化に取り組む意向を示した。

 式典にはヤング駐日米臨時代理大使も出席してトランプ大統領の祝辞を代読、「安全保障環境が変化する中、日米同盟をさらに強化することは不可欠だ」と述べた。 
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