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2018年12月10日18:07

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見せしめで裁くつもりなのだろうか

事故としては痛ましい事故で
事件としては悪質な加害者と不運な過失者が居る
そして、それらとは比較にならないほど気の毒な被害者とその遺族が居る
それが本件の外郭であろう。

懲役23年が何と同等かと考えた時、
この事故に当てはめるのは無理がある
何故なら、
石橋被告が犯した罪は、被害者が追突事故に巻き込まれなくても
ほぼ同等の量刑に問われる必要があるからだ。

刃物を持って殺人に及んだが相手が死ななかった場合の
殺人未遂罪の場合、殆どが懲役3〜15年程度で
だいたい7年未満なのである。
福岡県の中道大橋で飲酒運転の末追突事故を起こし、
3人を殺したという、あの、福岡を象徴する事故でも
懲役20年だ

つまり、世間は
或いは被害者感情は、石橋被告を
見せしめのために重罪に課したい
もしくは
「社会的汚物」を排除したい
あるいは報復感情から
より重い量刑を期待しているのである

先日も少し書いたのだが
北九州地区〜筑豊地区に住んでいる、車に乗るのが大好きで
ナメられたらやり返す体質の
あまり後先考えずに行動するタイプの若者は
石橋被告のような行動パターンをとるのである

残念な話と言えば残念な話であり
現実論と言えば現実論だが
彼を「見せしめ」でやっちまうのなら
明日から福岡県警は重罪犯罪者を毎日検挙する事になるだろう

何故なら、自分たちが日常的に行っている煽り運転や
幅寄せ恫喝の類が
えらく世間では「根性が要る事」になってしまうからである

大部分のドライバーはそんなことしないだろうけれども
1000台に1台も居たら凄い確率で目にする事になるだろうし
そんな奴は田舎にしかいないはずなのに
福岡県では市街地でもゴロゴロいるからである

ほら、今日もまた。

■あおり運転の男に懲役23年求刑=東名夫婦死亡事故−横浜地裁
(時事通信社 - 12月10日 11:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5412170
 神奈川県大井町の東名高速道路で「あおり運転」を受けた車の夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた無職石橋和歩被告(26)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)であり、検察側は「安心安全な自動車社会の実現のためにも、被告の行為は決して許されない」と述べ、懲役23年を求刑した。

 同罪の上限は懲役20年だが、合わせて起訴した暴行罪なども含め求刑した。同被告は起訴内容を大筋で認める一方、弁護側は危険運転致死傷罪と予備的訴因の監禁致死傷罪は成立しないと主張。午後に最終弁論を行い結審する。判決は14日。

 論告に先立つ意見陳述で、亡くなった夫の母(78)は「何という罪になっても、遺族には殺されたとしか思えない」と涙をぬぐいながら話し、妻の父(73)は「夫婦の命の重みに見合うぐらい長い時間、刑務所に入れてほしい」と述べた。

 検察側は論告で、被告が高速道路上に車を止めたことは、危険運転致死傷罪の「重大な交通の危険を生じさせる速度での運転」に当たると指摘。停止行為が同罪の構成要件でないとしても、あおり運転が夫婦の車を停止させ、一家の死傷という結果を生じさせたと因果関係を主張した。監禁致死傷罪についても、被告は自身の車で夫婦の車の前進を不可能にし、夫への暴行で再発進も困難にしており、成立するとした。

 弁護側はこれまでに、危険運転致死傷罪は走行中の行為を前提としていると主張。暴行で足止めした時間が約2分であることなどから、監禁に当たらないとして、両罪の無罪を主張している。

 起訴状によると、石橋被告は昨年6月5日夜、東名下り線のパーキングエリアで、静岡市清水区の自営業萩山嘉久さん=当時(45)=に駐車方法を非難されたことに憤慨。時速約100キロで萩山さん一家が乗った車を追い抜き、車線変更して進路をふさぐなどの運転を繰り返し、追い越し車線上に停車させて追突事故を誘発、萩山さんと妻友香さん=同(39)=を死亡させたほか、娘2人にもけがをさせたとされる。 
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