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2016年01月19日13:07

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新人監督たちに思う

日本プロ野球においてこの2015シーズンは、1つの区切りとなる大きな変革の年となった。
NPB全体でも、今まで例を見ないレベルで40歳以上のベテラン選手が多く在籍し、
そして前年までの彼らの活躍から一転、その大半が今年限りで引退したのである。


また、巨人の新監督に高橋由伸が引退即就任という、余り望ましくないパターンの交代劇があった。
高橋の監督就任劇は「周りの堀を完全に埋めて、長嶋終身名誉顧問に推薦させる」という残念なやり方だった。
「引退即監督」のケースは近年は西武の伊東勤とロッテの有藤道世の記憶が新しく、
有名なのは巨人の長島茂雄が球団史上初の最下位を記録した1975年のケースである。

その内、伊東は「新人監督即日本一」を達成したが、
基本的には好成績とは言えないのが新人監督である。
この「長島ケース」を繰り返すまい、と王貞治にはまず助監督というポストを与えて
“研修期間”を経てから監督に上げたのは有名な話だが、
それくらい巨人の監督候補は人材難である事は間違いない。

今年の監督交代劇は
巨人の原→高橋を筆頭に、
楽天・大久保→梨田
オリックス・森脇(福良)→福良
阪神・和田→金本
DeNA・中畑→ラミレス
と5監督が入れ替わった。

また中日は、選手兼監督だった谷繁の“選手兼”が取れるが、この意味合いは大きい。
谷繁は絶対に抜かれないと思っていた野村克也の通算出場試合記録を塗り替えての選手引退である。
ケガと老化で苦しい近年だったとは思うが、偉業達成が大きな区切りとなったのは間違いあるまい。
これによって2002年に中日に移籍して以来、2014年までずっと
谷繁が捕手として一番多くの出場試合を続けていた中日の捕手出場試合数にも変化が出た。
2015シーズンは杉山という捕手が最も多く捕手として出場したのだ。

また、今シーズンが初陣だった新任監督も
ソフトバンクの工藤、ヤクルトの真中を筆頭に
広島の緒方、西武・田辺、そしてすでに退任した楽天・大久保と5人もいたのである。
つまり、2シーズン前から(専任で)監督をしていたのは、
ロッテ・伊東、北海道日本ハム・栗山の2名だけ、となったのである。
これが異常な事態でなければ何になると云うのだろうか。

変化を否定するつもりはない。
変化が進化であれば我々ファンは歓迎する。
だが、ここまで次々と訪れた変化は
メジャーへの流出と、メジャーからの出戻り
これが盛んになった事と、年俸の高騰ばかりなのである。

NPBでの活躍で頂点を極める、という野球人生を送るモデルが激減する中では
有望株は監督を遥か超えた大物は監督のコントロール下に置けず、
監督は生え抜きで選出していくという形では人選が苦しくなっていくのは必至であろう。
現に楽天は球団創設10年を迎えても「生え抜き」の監督は生まれていない。

メジャーでの活躍が無い監督というのは今後苦しくなっていく懸念もある。
新しい監督像を模索していく中で、過渡期となるのか新しいモデルとなるのかは
現時点では何とも言えないが、彼らには色んな方面から試される一年になるのは間違いない。


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