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2020年08月31日20:21

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Ordinary

オーディナリィ。普通、平常。フィリピンでの二回目のロックダウンが終わって12日間。相変わらずCOVID19感染者は毎日3000〜4000名と衰えてはないのだが、一般市民は地域経済回復-平常の生活を取り戻すことに必死である。
左画像は街中の様子。人数制限は残っているが、乗り合いバスやトライシクルが走り回っている。スーパーの中、レジに並ぶ人々はフェイスシールドを付けながらではあるが自分の順番を待っている。
さて、JKの工場が所在しているのは保税工業団地で、400以上の外国企業が現地工場を稼働させている。工業区内での相互部材調達もあり、JKも顧客の日本企業P社へ営業に出かけた。
先方の社長・製造部長と面談打合せ。JKへ提示してくれた新規案件の他、最近の地域情報も情報交換。この会社は従業員数400名でJKの35名より、かなり大きい。
先方社長:「コロナの影響が続いていて受注は平常時の70%ですねえ」
JK:「そうですねえ。こちらは一時50%を切ったあと60%台に戻りましたけど見通しは相変わらず不明です」
先方社長:「ところで、ウチでは4名従業員の感染者が出てしまい、参りましたよ。いずれも出勤前に発熱気味を自分で感知し、出勤しないと言ってきましたけどね。」
JK:「それは大変でした。しかし、流石に教育されていて、体調不良のまま出勤しなくてなによりでした。ところで、その後彼らの様子はどうなんですか?」
先方社長:「解熱剤を飲んだら熱が下がって、あとは変化無しのようです。まあ、カゼと似たり寄ったりですね。しかし4人の発病を知って、元気な工員が10名ほど怖がって休んでしまいましたけど。」
先方社長:「それより、コロナ前と違うなあと感じてる点があります。工員達の家族、両親や祖父母の死亡が目立つのです。普段は月に1件あるか無いかなのですが、この二カ月は毎月5件ほど出ています。死因はコロナではなく、心臓疾患と脳溢血です。」
JK:「ああ、それは普段であれば病院へ駆け込むのに、そこでのコロナ感染を恐れて治療しなかったのですね。こっちのほうが問題ですねえ。」
なんともやりきれない話である。日本の安倍首相が辞任される一因ともなったCOVID19。世界中がコレを恐れずに、平常に戻れることを切に祈りたい。
さて、中画像と右画像は半年ぶりに開かれた現地在住日本人の会での料理である。JKの交際範囲にはフィリピン在住20年以上の方で、フィリピン人と結婚している方が多い。年齢は55歳以上。いずれも製造業に関わっており、仕事の話題も多い。
コロナ前に使っていた日本料理店が、長いロックダウンと接客業制限で、店の再開を断念。前述のメンバーのH氏が、後を受け経営を続けることになった。9月からの再開にあたり、日本人の会は予行演習で10名が集合。料理はH氏が別に経営している仕出し弁当からの出前弁当を利用したのだ。
参加者は、長テーブルに互い違いに向き合って座り、乾杯。久々の邂逅、平常の復活第一歩を喜び合った。
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