よかれと思って…患者の処方薬を捨ててしまう家族たち でもそれってすごく危険なことなんです
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治療とは治すことが目標です。
見栄えのよい病院にかかることではありません。相性のよい医者に診察を受けることでもありません。まして、自分が望むままの治療を受けることでもなければ、薬を絶つことでもありません。
勿論、治すためにまず頼るべきは専門家です。
腹痛なら内科医だし、手足の怪我であれば外科医でしょう。
手に大けがをしたとき「馬のションベンをかけるといいよ」とお婆ちゃんに言われたからと言って実行する人はいないはずです。
ところが、精神科医となると途端に偏見を持つ人が出現します。
教育と同じです。教育は「一億総評論家」とも言われます。
誰もが教育の経験があるから、持論を持っている。だから、経済や社会問題については口を紡ぐ人たちが、教育に関しては評論家へと早変わりします。
精神疾患も同様でしょう。
心の不調は誰しも経験があります。そして、不調から回復した経験を持っており、まさに持論があるわけです。
だから、100人いれば100通りの対処法があり「良かれと思って」それを他人に薦めるわけです。
別にそれを否定はしません。心配する気持ちは本物でしょう。
ですが、持論を持ったからと言って専門家になったわけではない。それを意識していただきたいのです。
まず頼るべきは専門医(精神科医)でなければなりません。
そして、不審を感じたらセカンドオピニオンを受ければよい。
どんな薬であっても作用と副作用があるのは当然で、専門医はそれを熟知しています。
繰り返しますが、治すのが目標です。断薬が目標ではありません。
勝手な断薬のリスクを背負いこむのは当人です。
どうか心の不調で苦しむ人たちに治療を受けさせてあげてください。
付言しますが、その専門医ですら断薬を進めている者が存在する点には注意されたい。
無論彼らは「精神科医の指導の下」勧めているのだろうが、それを真に受けた家族や友人といった「専門家」が断薬を迫るケースがあると思います。
あるいは、私のように本を読んで付け焼き刃の知識で断薬して苦しむ人もいるかもしれません。自分は専門家ではない。これを肝に銘じて治しましょう。
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