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2020年10月16日14:59

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「桃山 天下人の100年」

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東京国立博物館の「桃山」展に行って来ました。
チケットはネットで当日でも取れました。展示作品は、国宝、重要文化財が次から次に現れます。
なんと、西洋美術館のロンドンナショナルギャラリーと同日に観ることも出来ますよ。

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平成館と本館の間から雲間に見えるスカイツリーは一人松林図のよう

通常なら長蛇の列で、作品より人の頭を見る企画展だと思いますが、永徳の洛中洛外図屏風を左右行き帰りで観られる余裕があります。

「桃山」の副題は、「天下人の100年」で、室町から織豊、江戸初期ぐらいの美術工芸作品ですね。

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足利義輝 伝土佐光吉筆

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織田信長 狩野永徳筆

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豊臣秀吉 伝狩野光信筆

名作が目白押しですが、私のお気に入りは「遊楽図」です血生臭い戦国乱世にありながら、花や紅葉を観ながら酒を酌み交わし、舞い、語らう老若男女の楽しげな様子は一時の快楽にせよ、人間性の発露であり文化の源のような気がします。

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観楓図屏風 狩野秀頼筆 国宝 遊楽図の魁らしい
紅葉の名所洛北・高雄 清滝川のほとりで紅葉狩 雪の愛宕社、神護寺の伽藍

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紅葉狩を楽しむ女性グループ 拡大
みんな楽しそうにおしゃべりしています

江戸初期にノスタルジックに「桃山」を描いたのかな。

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花下遊楽図屏風 狩野長信筆 国宝 若衆の歌舞伎ものぶりが楽しい

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左隻 真ん中が関東大震災で破損したそうです
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近年 修復複製したもの した部分拡大
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上流婦人のお花見ですね


絵画とともに「桃山」は、利休から織部へ茶の湯の大成の時代でも有ります。

まずは、唐物から。
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唐物茄子茶入 北野茄子 秀吉が所有していたそうです。『女は宝石、男は焼物』が分かる、なんとも蠱惑的な色彩と輝きを持っています。

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黒織部菊文茶碗
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伊賀耳付水指 ビードロ釉
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織部松皮菱手鉢



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志野茶碗 銘 卯花薔 国宝 三井記念美術館

何度観てもため息がでます。しっとりとした質感を感じます。光りの具合で、光沢がかなり変わり色々な表情を魅せます。

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鼠志野茶碗 銘 山の端 根津美術館


茶道具ではありませんが、光悦の「子日蒔絵棚(ねのひまきえたな)」
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薄暗い展示室のなかで、螺鈿の輝きにドキッとします


鈴木其一の朝顔図との関係はあるのでしょうか
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籬に草花図襖(部分) 狩野山雪 京都・天球院



見応え十分。

後期もぜひ観たい展覧会ですね。


(作品の写真は、全てネット借用です。)
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