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2020年08月11日16:20

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武満徹 MI・YO・TA

MI・YO・TA
作詞 谷川俊太郎 作曲 武満徹


木漏れ日のきらめき 浴びて近づく 
人影のかなたに 青い空がある

思い出がほほえみ ときを消しても 
あの日々のよろこび もうかえってこない

残されたメロディー ひとり歌えば 
よみがえる語らい 今もあたたかい 

忘れられないから どんなことでも 
いつまでもあたらしい 今日の陽のよう

忘れられないから どんなことでも 
いつまでもあたらしい 今日の陽のように


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武満徹(1930〜1996年)の葬儀の折、作曲家の黛敏郎がこの曲について

『「余りに素晴らしいので映画に使うのが勿体なくて、ひそかに私が使わずにとっておいたものです。私はあらゆる音楽を通じてこれほど哀しい曲を知りません。いうならば哀しみの表現の極致といえるでしょう。」』

と弔辞で語り、このメロディを何度も口ずさみ霊前に捧げました。
そしてのちに、武満の友人で詩人の谷川俊太郎が詞をつけ「MI・YO・TA」を誕生させます。

MI・YO・TAは、御代田町(長野県)のことで、武満の山荘があり、そこで仕事をしていました。

閑話休題。
ニューヨークフェル 小澤征爾指揮で初演された「ノヴェンバー・ステップス」もこの山荘で作曲されたそうです。

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小澤征爾 武満徹

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薩摩琵琶 鶴田錦史 尺八 横山勝也 「ノヴェンバー・ステップス」




美しいメロディーに谷川俊太郎の詩が心を震わせます。
御代田での二人の語らい、思い出が甦り、今日の陽のようにいつまでも輝いている・・・


まさに、この時期(お盆の頃)に聴きたい曲の一つです。


「MI・YO・TA」は、たくさんの歌手や合唱で歌われています。
ジャズシンガーの伊藤君子、ピアノ小曽根真や石川セリが有名ですが、今月(8月7日)素晴らしいデュオがyoutubeで、武満のポピュラーソング集を発表しました。

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19世紀ギターを弾く 岡本拓也とカウンターテナーの中嶋俊晴


https://youtu.be/4_thAZtz-pI
二人の「MI・YO・TA」をお聴きください。
「ワルツ」(勅使河原宏監督 「他人の顔」)も素晴らしい。もちろん他の曲も。

http://takuyaokamoto.site/
岡本拓也さんのサイト


https://youtu.be/Mjb44VhZzx4
「他人の顔」で「ワルツ」を歌う前田美波里(真木蔵人の母親)、この映画には入江美樹(小沢征悦の母)も出ています。



忘れられないから どんなことでも 
いつまでもあたらしい 今日の陽のように

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