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2020年07月15日15:10

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美人画の誕生 その五

勝川春章(1726〜1793年)の名前は記憶に残っていない。勝川派は聞いたことがある。

北斎も春章の門人であり、勝川春朗と名乗っていたらしい。


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美人鑑賞図 出光美術館

この絵は、観たことがあります。かなり上等な絵の具を使った派手な画だなと思いました。
しかし、美人群像だとやはり歌麿の「深川の雪」かなと。
大和郡山藩主 柳沢信鴻の注文で描がかれた作品で背景は六義園。




先日、新聞で春章の「婦女風俗十二ヶ月図」の七夕を知り、その斬新な構図、雅さと粋が同居する色彩にハッとしました。


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婦女風俗十二ヶ月図 七夕 MOA美術館

短冊を付けた七夕飾りに、吊るされた片輪車の幕が画面を切りシャープな印象。三人の婦人と盥(たらい)が作る螺旋と対照をなしています。
着物、幕、盥、飾りが織り成す赤と黒の色彩の妙。


七夕の夜、盥を外に持ち出し水を張った。水面に映る星を愛でるという趣向。

裁縫の上達を願い星明かりで、五色の糸を針に通すという宮中から伝わる行事を描いている。


肉筆浮世絵の傑作と言われています。本物が見たい作品です。


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婦女風俗十二ヶ月 蛍火 五月



ネットで調べると他の作品も。

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雪月花図 MOA美術館


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桜花花魁図 太田記念美術館




菊池契月の「少女」もそうですが、まだまだ未見の傑作が多数あるということは幸せなことですね。


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