蓮が見頃をむかえています。公園の蓮を撮りました。
水をはじく蓮の葉 白い珠の輝き
開花のエネルギーが溢れそうな蕾
蓮は、蕾、開花、落花のそれぞれに美や時のながれ、人生を感じる花でもあります。
酒井抱一 白蓮図
すっと伸びた白蓮、細い茎が頼りなげながら透明感がある清楚な立ち姿。左下に蕾が見えます。
インドでは、白い蓮の花のように清楚な、パドミニ(蓮女)が最高の女性だそうです。
パドミニはラクシュミーという女神になり、仏教では吉祥天として採り入れられました。
吉祥天立像 浄瑠璃
俵屋宗達 蓮池水禽図 国宝
たらし込みの技法が、しっとりした空気を表現しています。盛りの花、今落花した花、勢いよく進む水鳥(カイツブリ)、休む鳥、しっとりした朝の静かな蓮池に泳ぐ水音まで聞こえてきそうです。
伊藤若冲 蓮池図 大阪 西福寺
西福寺の襖絵、仙人掌群鶏図襖絵の裏に描かれています。蕾、開花から落花、ハチスとなって朽ちた蓮まで時間の流れを描かれています。私は、若冲水墨画の白眉だと思います。
参考
モネ 睡蓮 モネは、蕾、開花、落花という時間の流れより、一日の光の変化に興味があるようですね。
「蓮は泥より出でて、泥に染まらず」
ログインしてコメントを確認・投稿する