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2019年12月13日11:49

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【RVF400】私とRVFが日本から拒絶されている…【その3】

9月のRVFバッテリートラブルの続きです。
<RVFバッテリートラブル>
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973900967&owner_id=6105994

自宅でのエンジン始動状態での電圧チェックとホンダドリームでのマシンチェックで「ジェネレーター不良」と病名が判明しましたが、ジェネレーター不良とは何か。日本語で簡単に言えば「発電不良」というものです。
車やバイクはヘッドライトやスパークプラグなどバッテリーからの電気を使って走っていますが、使った量をカバーするよう自動的に発電する仕組みになっています。その発電する仕組みが一部壊れている訳ですね。3系統のうち1系統から電力が来ていない、とのこと。それで直ぐ走行不可になるのではなく、30キロ付近までは問題なく走れたという訳です。でもある意味幸運だったのはジェネレーターがおかしくなったものの、配線が短絡(ショート)等で燃えたりしなかったことです。VF系は電気系統のトラブルでハーネス全てがパーになる報告も多数聞いていましたから。

さあ、修理に向けて準備することにします。
ホンダの純正部品は製造終了で在庫なし。再生産も未定です。ヤフオクをみても…ありませんね。中古も出てきません。これはマズいです。内燃部や駆動系、車体フレーム、外装に至るまで全く問題ないのにパーツが1つ手に入らないだけで、単なる鉄とアルミの塊に成り下がってしまうのです。

「旧車ってのはCBXとかZとか空冷4発の印象があったけど、水冷V型4気筒もか…」

悔し紛れにGoogleで単語検索すると海外のサイトが出てきます。eBayなんて海外のオークションサイトがあるんですね。有難いことにGoogle先生は日本語翻訳してページを表示してくれます。するとこんな文字が現れます。

「RVF400/CB500用 ジェネレーター新品未使用 開封済み」
「!?」(週間少年マガジン的な)

これだ!これだよ!父さん!イギリスでバイクのジェネレーターを製造している部品会社の製品が出品されています。日本で製造、販売されたRVF400ですが、ホンダがこの車両を海外に輸出して販売した実績はありません。ただ個人輸入して乗っている変わり者がいるという話は聞いたことがありますが、自国で販売されていない車両の部品まで生産しているとは、流石古い車やバイクに造詣が深いイギリス!古い複葉機のソードフィッシュでビスマルクに致命傷を与えただけのことはあります。
イギリスからこの部品を買うことにしますが、簡単な片言会話なら出来てもここは正確かつ慎重に実施しなければなりません。そこで「セカイモン」という輸入代理をやってくれる業者がいらっしゃるので、そこに一任します。このジェネレーターだけの為にユーザー登録して部品を購入します。イギリスの出品業者への代金支払い、日本の関税などのやりとりもこちらの業者さんがやってくれます。総額12000円と3週間掛かりましたが、私の手元に待望の新品ジェネレーターがやってきました。
さあ部品の取り付けをバイク屋さんにお願いしましょう。

「作業は受け付けられません」
「!?」(週間少年マガジン的な2)

ジェネレーターはエンジンのフライホイールの中についており、ジェネレーターカバーを外すのは可能かもしれませんが、フライホイールを外すのには回転するフライホイールを固定する道具やフライホイールプーラーという専用工具も必要です。とてもホームセンターで売っている一般工具などでは不可能ですからズブの素人である一般人には取り付けは非常に難しいと言えるでしょう。
ホンダドリームの店員さんに理由を聞くと。

「純正以外のエンジン電装品の取り付けは会社のコンプライアンスで禁止されているんです」
「…。」

最近よく聞きますね、このフレーズは。ただ自分もそこまで工具やノウハウを持っている訳ではありませんし、頼れるショップは多い訳ではありません。そこは食い下がってもう一歩踏み込んでみます。

「国内に純正部品はストックが無く、再生産がいつ行われるか、または永久に行われないかは判らないんですよね?」
「はい」
「そしてここに私の買ってきた新品未使用の社外ジェネレーターがあって、専用工具やノウハウを持ったメカニックがいるにも関わらず、会社の方針で修理することは出来ない」
「その通りです」
「では交換の作業保障は無くて構わないので交換対応することは可能ですか?」
「それもまた受けかねます」
「…。」

どうにもこうにも不可能と、言うことですかねぇ。私も製造業(ソフトウェア)に従事していますから、コンプライアンスやISOの重要性は分かっているつもりです。つもりですが…何でしょうね、この気分は。店員さんは丁寧かつ理論的に向こうの作業出来ない理由を真摯にこちらに回答してくれていますし、悪気がある訳ではないのは私も100%理解できるのですが、

「そんな部品も生産していない車両なんか乗っていないで、新車を買って下さい」

店員さんは一言もそんなことを言っていないのですが、そんな風に言っているように感じてしまうんです。私がフォース暗黒面に陥っているせいでしょうか?(泣
取り敢えず店員さんには「交換は他のお店を探してみます」と普通に答えて、他に作業をしてくれるお店を探すことにしました。
しかし、これがですね、6件、7件当たってみたのですが、全部駄目でした。同じRVFで同じ海外製ジェネレーターを取り付けた実績のあるサクライホンダ(鈴鹿8耐で優勝経験もあるショップ。現在ホンダドリーム杉並。ただ経営形態が本家ドリームとは違う?)でも、「部品をもって来て下さい」と電話で回答があったのでイケるかと思いきや、対応不可。町田のバイク用タイヤショップでNSRのフロントブレーキディスク交換をお願いしたことも有るモトフットさんもNG。近場のスズキSBSもNG。バイク部品の量販店も全て周りましたが対応不可でした。(どのショップも一応はメカさんあたりに確認はしているようなのですが…)

ここまでくると私のRVFはもはや直らないのではないか、という不安で一杯です。

「私とRVFが日本から拒絶されている…」

そんな被害妄想に悩まされながら、冬に突入するのです。
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