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2020年10月16日15:16

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お七を救いたかった代官/ジャンヌを救いたかった英司祭

アパート火災「自殺したくて」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6270339

江戸の大火の騒動の中、避難先の寺で
女人禁制の僧籍に生きる美青年僧を見染めてしまった八百屋お七は
二度目の遭遇を望むあまりに、思い悩んだ末に行ったのが火付けだった。
火事が江戸経済と幕藩財政の重荷になっていた事情から
火付けの罪科は厳しく、極刑以外にはなかった。
しかし、いまだ十代の年端もいかぬ町娘の
恋煩いの末の哀しくつらい犯行だったことを
不憫に思った代官は、なんとかして放火以外の罪科で処すべく
別の犯行を自白するよう迫るのだが
生気をなくしたお七は、最後まで火付けを自白して曲げなかった。
お七にとっては、いかに思いが強くても
寄り添えぬ相手に悶え苦しむなら、死んだ方がましだったのである。
さすがの代官も、他に打つ手はなく、火刑に処するより他は無かった。
               ◇
火刑に処されたジャンヌダルクにも、似た情景がある。
いまだ十代にして英軍捕虜となったジャンヌは
英軍を何度も苦境に追い込んだ分、英国内の怒りと憎悪も深い。
火刑は免れない形勢だが、せめてそれだけは回避したい司祭は
神の意志ではなく、自分の思い込みによる愚行の結果であると自白させて
減刑の口実を作ろうとした。
しかし、信仰心の篤い敬虔なジャンヌは、神を欺くことを断固拒否。
神の啓示に従った結果であるとの自白を曲げなかった。
イギリスにとっては、神が仏人小娘に啓示を与え
仏軍に戦果を挙げさせたとなれば、イギリスは神から見放された天敵であり
敵国少女は聖女という立場になってしまう。
これでは英教会としても面子が立たない。
このため、根気よく説得を続ける司祭だったが
努力も虚しく、自白を曲げない十代乙女は火刑となった。
英群衆は、聖女を処刑して後の、神の怒りを恐れた。
このため処刑に立ち会った執政官は
焦げた亡骸の股間を群衆に指し示しながら、言い放った。
「よく見よ、こいつは聖女でもなんでもない。ただの人間の小娘だ!!」



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