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2019年03月19日12:24

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なかなか難しい故人の扱い

■自殺生徒の写真、卒アルから外す 熊本、遺族に確認なし
(朝日新聞デジタル - 03月18日 20:09)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5543677

かつて、業務として扱った災害記事を
アーカイヴ動画として作成し、アップロードした。
当初は、その災害は遺族にとっては最悪の悪夢だったのであるから
思い出したくない事件であるかもと、二の足を踏んだ。
それをことさら蒸し返して、強制的に思い出させるのは酷かも知れない。
しかし、犠牲者の魂としては、この世に生きた軌跡と
存在を忘れ去られたくないとの念いがあるかもと
かなり逡巡したものである。
しかし、災害の多い日本国の災害史において
無視することはできない史実ではあるので
あくまでも歴史的記録として、淡々と割り切るしかないと決心を固めた。
              ◇
だが、記事テキストや画像は、既存のものをそのまま使うとして
問題はBGMである。
犠牲者を出した悲しい事件のBGMが
喜劇やドタバタ劇のようなふざけた曲や
幸福ムードに満ちたBGMでは不謹慎である。
かといって、暗すぎる曲では必要以上に遺族らの感情を逆撫でする懸念もある。
そこで、曲の並びによって、無難な演出を工夫することにした。
最初は災害発生にともなう恐怖と衝撃→
救助活動に当たる消防・自衛隊の力強さ→
遺体と対面し、泣き崩れる遺族の慟哭と悲しみ→
供養によって、穏やかに昇天してもらう静寂を含んだ悲しみ→
寂しい喪失感や悲しさを振り払って乗り越え
涙をぬぐって生活再建と復興を静かに決意し
立ち上がる被災者への感動と応援→
こうした情緒的シチュエーションを反映した選曲に腐心した。
かなり長い特集記事だったので、動画は8本に及んだ。
そして、いよいよアップロード。
しばらくの間はイイネ評価がつくのか
不評がつくのか、気が気でない思いだった。
もしもクレームがつけば、意見や要望等を詳細に聴き取り
それを反映すべく、部分的でも全面的でも作り直す覚悟はあった。
結果から言えば、高評、不評は半々であった。
              ◇
やはり、今さら蒸し返されて思い出すことを望まない遺族もいるのだな…
と、改めて考えさせられた。
天寿を全うして自然死した故人ならともかく
予期せぬ災害や事件により、望まぬ死を遂げた故人や
遺恨のからむ事件の果てに命を失った故人の扱いは難しい。
学校側もかなり逡巡した末の、苦渋の選択だったのではないか。
通り一遍の批判を加える気にはならない。

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