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2019年08月18日02:09

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山口真帆とSNSの勝利

2019年05月21日のツイート

山口真帆さんの件から本当に目が離せなくて困っている。物心ついたときからテレビが大好きでずっと生きてきて、多くの芸能人を楽しく見てきたが、こんなものすごい事態が起こっているのを見たのは初めてだ。たぶんSNSの時代になってから、問題の表面化にSNSが最も有効に機能したケースが起きている。

SNSを使って、世の中に対して、正しいと思ったことを表現しやすくなっているし、逆に悪いことは隠しにくくなっている。自らの悪事が、うっかりバレてしまったり、なんとそれを隠すどころか自慢げに世の中に知らしめようとしてしまう。バイトテロなんかはこれ系だ。自らの悪事を動画で上げたいのだ。


山口真帆の件では、登場する主要人物はみんな「SNSが大好き」だ。被害者の山口はもちろん、加害者も、メンバーも、みんなSNSが大好き。SNSで、言いたいことをどんどん言っちゃう。正しいこと、間違っていることを世の中に問う。自らの悪事を、あるいは善悪の判断もつかず、自分をアピールしまくる。

そのすべてが見ている者に生々しく目の当たりにされる。芸能界の裏で起きていることが、アイドルやスタッフやある者たちによってリアルタイムで分かってしまう。目の前でどんどん事態が動いていく。マスコミも目まぐるしく翻弄されて右往左往。こんなことは初めてと言っていい。本当にすごい。


SNSをうまく使えるかどうか。これが勝負を決める鍵となる。勝負というのは、正義だろうが悪だろうが、強い者が勝つ、それだけだ。で今回は、MVPはもちろん山口だ。こんな見事に頭のいいSNSの使い方があるだろうか。しかも彼女はSNSだけでなく本来のフィールドである舞台も使う。とにかく天才的だった。

タイミングといい内容といい、本気になった彼女に勝てる者は誰一人いなかった。AKSの、支配人の今村、取締役の松村、社長の吉成、総合プロデューサーの秋元、全員山口に敗北した。AKSの彼らが敗北すれば、他のメンバーはもちろん、マスコミも、悪者たちも、太陽の下においては、山口には勝てないのだ。

SNSの時代においては、戦いは「太陽の下での戦い」となるのだ。闇の世界でいくら強くても、太陽の下に晒されれば、正々堂々と戦うしかない。しかし闇の住人は太陽の下では堂々とできない。反則行為が許されない。山口は常に、勝負は太陽の下で決する!この意識でやってきたのではないかと思う。


逆に言えば、山口と一部の親しいメンバー以外、山口と敵対していたほぼ全員が、闇の住人だったということだ。AKSも、大半のメンバーも、暴行犯とその仲間も、ほぼすべてが闇の住人で、山口はその闇の住人たちに取り囲まれて、闇の世界でいじめられていたのだ。

闇の世界で楽に生きようと思ったら、闇の住人になるしかない。闇の住人たちというのは、そうやって闇の世界に引き込まれたのだ。誰だって生まれたときには無垢である。しかし闇の世界はそこらじゅうにある。普通にその辺にある。闇の世界の魅力に負けたり、闇の世界にいるうちに染まったりしていく。

そんなことは普通のことだ。人間などというものはその程度のものだ。しかし稀に奇特な人間もいる。どういう理由かはいろいろあるだろうが、闇に染まらない人間がいるのだ。これは、どうしようもないことである。宿命と言ってもいいかもしれない。とにかく、稀にそういう人間もいるのである。

今回、山口がそういう人間だったのだ。だから偉いとかそういうことが言いたいわけではない。いや、確かに偉いのではあるが、それは置いておいて、これが山口が敵対する者全員に勝てた理由だ、ということだ。かといって、正義が勝つと言いたいわけではない。偉いとか正義は勝つとかそういう話ではない。


戦いには、戦いに勝つ者が、勝つのだ。正しい者には、正しい者の戦い方があるのだ。それをやったから山口は勝ったのだ。やらなかったら負けるのだ。いくら正しくても。今回、山口の戦い方を見ていて本当に勉強になった。自分に同じことができるか? なんとも自信は持てない。天才のマネは困難だ。

まず、山口は闇の世界に対し最初から好戦的に戦いを挑んでいったわけではない。闇の中でも正しくあろうとしただけだ。闇の中に闇ではない者がいればそれは異物である。異物はいじめられるのだ。温かい環境なら温かく迎えられるだろうが、そこが闇の世界であれば当然いじめられることになるのが道理だ。

だから闇の世界では、潔白であった者もたまらず闇に染まるのだ。自分も闇の住人になってしまえば闇の住人同士仲良くやれるようになる。そうでなければ逃げるしかない。しかしそこで山口は、闇に染まらず、逃げ出しもせず、耐えたのだ。これには闇の住人たちもいささか困惑したことだろう。


闇の世界のやり方が通用しない。いじめてもいじめても耐える。これは山口は辛かっただろう。しかしそこでは、山口の周りに闇に染まらない小さな集団を形成していたようだ。闇の世界の中で、闇に染まらないわずかな者同士が、お互い助け合っていたようだ。それが菅原や長谷川、卒業公演メンバーたちだ。

山口の言う、守りたい人たちだ。彼女たちのために、山口は逃げずに頑張ったと言っている。どうも、闇に染まらない仲間におけるリーダー的存在だったのではないかと思う。つまり仲間をかばっていたのであろう。自分が一番のいじめの的になって。山口が仲間に慕われているのはそういうことだと推測する。

菅原も長谷川も山口についてきたのだ。3人で卒業するまで一緒にやってきたのだ。これはどういうことかというと、山口には、人が山口の味方をする理由があるのだということだ。こういうところで日頃の行いの効果があるのだ。ある言い方をすれば、山口は人が味方をする素養を培っていたのである。


山口がなぜ最終的には勝ったのか。端的に言えば、それは世の中が山口の味方をしたからだ。世の中というのはつまり人間、民衆のことだ。山口は仲間をかばっていじめられてきた。そしてとうとう暴行を受けるまでに至った。それだけではない。暴行された事実はさらに運営によって隠蔽されることになる。

山口はこの仕打ちに、耐えて耐えて耐え抜いた。これは「勝機を熟成させた」ことを意味する。そして1ヶ月、ある約束を反故にされたと悟ったとき、勝機は極まった。山口は堪忍袋の緒を切ることにしたのだ。これからどれだけかかるか分からない戦いに向けて、反撃を始めることを決意した。

ここで最新の武器であるSNSを使ったのだ。世の中に対し、自分の身に降りかかったことを告発したのだ。動画、文章、画像を駆使し。ここがまた才能だ。山口は芸能人なのだ。曲がりなりにもAKBグループに選ばれた逸材なのである。やはりそれなりの表現力を持って訴えかけることができたのだ。


そこにあったものはなんだったのか。「世の中が味方をする要素が満載だった」のである。そして運営、暴行犯、一部メンバーには「世の中を敵に回す要素が満載」。それからの展開は見ての通りである。世の中を敵に回したら絶対に勝つことはできないのだ。民衆に背かれては王さえも生きてはいけないのだ。

そのほぼすべてが、山口であれ闇の住人達であれ、SNSによって告発され、SNSによって暴露された。闇が自らの闇を暴露するという、非常に興味深い事例がいくつもいくつもあった。みんな実にSNSが大好きなのである。いいことも悪いことも、SNSで表現せずにはいられないのだ。

考えてみると不思議で、本当に天が味方をするというのはこのことかと、感嘆することしきりであった。SNSは、オープンなものであるほど、太陽の下で生きる者が健やかに活動できる空間となる。この時代を天が司っているとするなら、まさにSNSは天が味方につくお膳立てのようなものである。


もちろんSNSは闇の使い方もできる。いじめグループから犯罪組織まで、闇の閉鎖空間として使うことができる。「そのときだけは」。その閉鎖された闇が太陽の下に暴かれてしまったとき、一巻の終わりである。闇は太陽の下では生きられない。そこにあるのは情報である。他でもない証拠にもなってしまう。

闇がSNSを使っているとき、それがのちに自らの敗北に結びつく。闇が、自分が負けるためのお膳立てを自分でしているのである。実のところこれが一番興味深かったことだと言っていいかもしれない。SNSは闇の住人にも、自由に泳がせるためにどんどん使わせてもいいのではないかと思ってしまう。

SNSは便利なコミュニケーションツールでしかないと言えば、そうなのである。悪党というのは別にSNSを使わなくても、どうせ何らかのコミュニケーション手段を用いて悪巧みをするわけで、SNSには独自の特徴があるだけで、罪そのものはないのではないかと思う。むしろ先述の利点は大きいと感じる。


山口真帆さんの件、大いに思うところのあった事案であった。といってもまだまだ問題は続くようで。一向に目が離せない。まじまじと見守っていきたい。
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