mixiユーザー(id:6084585)

2019年06月25日12:17

153 view

ぎんざ木挽亭 第弐回柳亭小痴楽の会

「ぎんざ木挽亭 第弐回柳亭小痴楽の会」

行ってきましたー

歌舞伎座ギャラリー
全席指定2500円

地下で、今月の写真入りの筋書を購入。
大歌舞伎に来たときまだ写真入ってなかったので待ってたのですー。
チケットを券売機で発券し5階へ。
18時15分開場、18時半開演。

華やかなりし会場は、歌舞伎の書き割りの背景。
隈取の顔や着物が飾られた中、
お茶屋のような、赤毛氈の長椅子と、パイプ椅子。
私はパイプ椅子を選択しております。
長椅子、あれで4人って狭くない? 3人でよくないか?

太鼓が鳴る。
黒御簾の向こうで、2人で叩いている。
へえ。生なんだー。

三遊亭遊七「初天神」
ショートカットの女性。水色の着物を男性のように腹の下で帯。
挨拶をして、返しを求める。
まだ、この世界に入りたてかな、という印象。

柳亭小痴楽「あくび指南」
白っぽい長着に茶色の羽織。
昼にNHKで収録があり、小遊三師匠、一朝師匠などと同じだったことなど。
「初天神」など聴くと自分の子供の頃を思い出す、と
自身の幼少の頃の縁日エピソードが、型抜き師匠にうまく繋がり、噺へ。
あくびを習う男の、物事楽しんでいそうなお気楽さと不器用さが、よりくっきり。
指南を上手くこなせない男に魅力があるので、どんどん笑いが増幅する。
あくびの種類では「寄席のあくび」もありました。
「2部の松之丞目当てで来たのに」という松いじりでした。
私が好きなのは、やはりお連れさんの男だなー。
ばっかじゃねえのお前ら、って連れに、
サゲが、冷静に考えると馬鹿馬鹿しくて面白い。
20分

仲入り5分

柳亭小痴楽「大工調べ」
鼠色のような紺色のような夏用の透けた長着に、帯は茶色。灰色の羽織。
青っぽい長着の小痴楽さん大好き。かっこいい!
ゲイキョーといったか松竹といったかわからなかったけど、
真打までのネタおろし、練りのために松之丞と共に設けてくれた会、とのこと。
でもって、お決まりの江戸っ子についてのマクラから噺へ。
大家と棟梁のとこ。やっぱりいいなあ。
棟梁が訪ねてきていい顔してたのに、与太の後ろ盾で来たと知った時の大家の表情。
与太を本当に嫌っている様がありあり。
お金返すとき投げちゃうような奴なんで、そりゃそうだよなー。
でも仕事はできるし親孝行だし悪いやつじゃない、ってんで、
与太をかばう棟梁も、棟梁の気持ちが出てていい。
大家に重箱の隅突っつかれても、
「職人なんざ口の聞き方知らねえんで、勘弁してくだせぇな」
って謝り方も、江戸の職人風情がめちゃくちゃ出てる。
勘忍袋の尾が切れてからの啖呵も気持ちいい。
勢いがあって、言葉も聞き取れる。
拍手。
拍手の後、「息が続かなかったじゃねえか」と入れてましたが。ははは。
その後の与太が、怖いから棟梁と手をつなぎ、
啖呵を切ろうとするところ。
おそらく今後工夫されると思われるけど、前回より面白かった。
サゲは「嘘でもいいから800置いてけ」。
約40分

丁重なお辞儀の後、襟元に扇子突っ込みつつ、はけてゆきました。

小痴楽さんの「大工調べ」いいなー。
下町の長屋で、日常的に起こってそうな生活感を感じる。
江戸時代ってこんな感じ、こんな価値観、こんなコミュニケーションなんだろうなあ、
と思わせる。
棟梁だって、与太がそんなこと言ったらそりゃ大家も怒る、ってわかってる。
大家だって、与太がそんな態度じゃなけりゃ道具箱返してもいい、って思ってる。
与太は何にもわかってない。わはは。
小痴楽さんも、
言い立てを「これが見所。しっかりきっちり言ってやろう」という態度ではなく、
ただこの場面で本当に啖呵切ってるだけなのがとても好き。

来月もあるようです。
会場は見やすくてよかったんですが(マイクもあるので声も通る)、
90分で開口一番いるのが、なー。
同じお金出すなら、3席聞ける場所に行きたいな、という気持ちと、
独演会としての意識を持ってやってる高座に見受けられるので見届けたい気持ちと。
入りは7、8割。
男性2割、女性8割ってとこでしょうか。

ちなみに、この後は、神田松之丞。
とはいえ、確かに「一部小痴楽、二部松之丞」ってなってるけど、
チケット別々だし、通しじゃない。松は3300円。即日完売。わはは。

「芸を見たいなら松やみやじへ。
 俺は、お、今日は(遅刻せずに)来たんだな、って笑ってもらえたら何より」
うん。それで良い。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する