アニメ話・バビロン／けものみち

●バビロン・7話。サブタイ「最悪♡」通り、まったくもって最低最悪の結末となる。その構築・演出・演技に至るまで全力が尽くされてて、まあホンマ見てダウナーになることなること。曲世さんが非常にめんどくさいのは、正義の人である正崎さんの意志や心情を完全に理解し肯定した上で「悪って何か考えてくださいね！「同じ人間」だし必ず判るはずですよ！」とのたまうとこですなあ。多分これ理解しちゃったら最後なんだろうな、ってとこまで含めてどうしようもない。善悪の差異を「犬派と猫派」になぞらえちゃう凄まじい価値観の相対化を見るに、多分曲世さんは善悪にすらあまり関心がない。興味を持った正崎さんが正義側の人なので、じゃあ悪でもやってみっかな…程度に見えるのが怖いことである。んで次回は大きく開いて12/30すか…。年の瀬押し詰まってからこの作品見るっての、大分とヘビーなことだと思うけどなあ。そもそも俺は録画で見てるのでまだいいけど、今回のをリアルタイムの深夜で見てたらたまらんかったよ多分。

●旗揚！けものみち・8話。承前、割と本格的にこの世界でのプロレス興行のスタートを描く。ケモとプロレスについてはやたらめんどくさいことになるゲンゾーさんの性向がそこそこエエ結果を生んだって感じだろうか。先週も言うたけど、こうしてプロレスのディテイルをベースに話が進むと（別にプロレスファンでもない私だけども）なんだかんだ面白く見てしまうってのはそういう男の子のサガでしょうかね。シグレさんのグッズ屋で、筋肉男子趣味のお嬢さんがこそこそグッズ買っていくのとか、そういうギャグであるのは当然として「この世界でもちゃんと楽しまれてるのだな」という受容の面白さもありますわなあ。あと、「作ってみたぜ」でカンペキなリングをお出ししちゃうこの世界の職人さんたちも大概だな、と思いました。そういやあれ、具体的にどういう構造なのかしらねーや俺。