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2020年03月29日12:15

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特捜ロボ ジャンパーソン 第45、46話

youyube動画配信からのジャンパーソンのレビュー。

前回はSS-Nとの最終決戦で遂に麗子の死と共にSS-Nは壊滅。
しかし、そこには悲しい結末があった。
そして次はジョージ真壁率いるネオギルドとの最終決戦。
今回も色々と深い内容でもあった。


第45話「衝撃!! 処刑の街」
第46話「NG最終決戦!!」
人間とロボットの共存が実現した街ブラボータウン。
しかし、今はロボットが人間に虐げられる街となっていた。
遂にロボットは人間に反乱を起こす。
そこにはジョージ真壁率いるネオギルドの陰謀が。
人間であって人間を憎みロボットに味方するジョージ真壁。
それは彼自身の少年時代にあった忌まわしい過去が発端であった。

この作品は度々エピソードで人間社会にロボットが共存してるのが描かれてきた。
ロボットが人間社会で職を持ち、悪い事をすればロボット刑務所に入れられる、
そんな世界観の作品。

前回の綾小路麗子は、地球環境を蝕むのは人間が原因だと人間を憎んだが、
ジョージ真壁はロボット側なのに何故か彼自身は人間。
度々、真壁が血を流す描写で示唆するシーンがあった。
なぜ人間を憎むのか?

前回は環境問題に訴えるような内容だったと感想を書いたのですが、
今回は人間vsロボット。
単によくSF作品で描かれるロボットの反乱ではなく、
これは人種問題から来てるのではないか?と思った。
作品での世界観における人間とロボットの関係が、


人間=白人
ロボット=黒人


に思えてしまった。
そうなると、このブラボータウンの街はデトロイトのように見える。
劇中、ロボットたちが群れを成して行進する姿は、
公民権運動を思わせてしまう。
脚本を書いた方には何かしら意識したのがあったのでは?

ジョージ真壁の少年時代の過去がまた衝撃的。
人間の警官にリンチされるロボットを救おうとしたのが、
真壁の母親代わりのような執事ロボット・ボニー。
ボニーの説得を聞かずに銃を向ける人間の警官。
この回想シーンは、最近でもあった白人警官による黒人への射殺事件そのものではないのか?

ボニーの死が発端で、父親は死に孤独となった真壁の人間への復讐劇であった。
回想シーンには真壁の弟であるベン藤波の少年期も出てくるが、
第1と2話に登場したベン藤波はロボットであった。
これは何だったんだろう?
実は弟も既に死んでいてロボットに記憶を移されたかもしれない。

麗子は超獣神、帯刀はビルゴルディと人間である事を捨てたが、
真壁だけは最後まで生身の人間のままで死んでいった。
死ぬ間際に幸せだった頃の家族の写真を持っていたのも、
何か未練があったかと思う。

この回は長いガンギブソンの復讐の旅の終わりだった。
ガンギブソンは自身の手で真壁を殺そうとするが結局殺さなかった。
復讐から何も生まれない。憎しみしか残らない。
それだった。
真壁も結局は麗子と同様に、哀れで悲しい存在だった。

この2話完結、予算が限られてるせいか、
ブラボータウンの数多いロボット住民を色々とマスクを塗装で使いまわしたり(クライシス帝国のチャップ又は本作登場のダベ星人も)
中には素顔にメイクしたりで、色々と苦心工夫したのが伺える。
それにしても酒場で酒飲んで酔っ払うロボットたち(笑)
飲んでるのはオイルなのだろうか?

前回は環境問題を絡めたが、
今回は人種問題を絡めた内容に思ったネオギルド最終決戦。
こういう所からして、この作品は色々と見応えがある。

そして次回は最後の敵。
帯刀ことビルゴルディとの最終決戦。
これも更に凄まじい内容である。
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