虚構推理

城平京：虚構推理

巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。
人の身ながら、妖怪からもめ事の仲裁や解決を頼まれる『知恵の神』となった岩永琴子と、とある妖怪の肉を食べたことにより、異能の力を手に入れた大学院生の九郎が、この怪異に立ち向かう。
その方法とは、合理的な虚構の推理で都市伝説を滅する荒技で！？
驚きたければこれを読め――本格ミステリ大賞受賞の傑作推理！



「スパイラル 〜 推理の絆 〜」や「絶園のテンペスト」の原作で知られる城平京の推理小説。
新装版が出ていたので買ってしまいました。
マンガ版の琴子が表紙なんですもん。

内容はまぁ、同じですけど（ぁ



推理もので、ミステリで、ファンタジーです。

ある殺人事件の犯人は、亡霊です。
えぇ。
かなり序盤で判明します。
亡霊の仕業に見せかけた犯行、なんて事だったら本格推理ものになるのでしょうが、犯人は本当に亡霊なんです。
でも、生きている人の犯行として万人に認めさせなければならぬ状況に陥り、論理を回転させ虚構の真実を作り上げる、そんなお話。

書いてみると、なんのこっちゃと言う感じですが、読んでみるとなるほど！と思わず唸ってしまいます。
おもちろい。
お勧めの一冊。
スリーピング・マーダーや短編もまぁまぁ面白いのですが、やはりこの最初の事件のこの話がおもちろい。



次回はまた長編になるのかしら。
楽しみです。



ねむい
水樹奈々『Sacred Force』を聴きながら