Hiroさんの原稿書きもやっと終わった。
ず〜っと、そばにいて見張っていないと、あの人サボるからさ。
これで、僕もお外に出れるよ。
あ〜、今日は良い天気だな!
あ、コタロウだ。
お〜い、コタロウ。良い天気だね!
コタロウ:あ、斉藤。久しぶり。
斉藤:あれ? なんか元気ないじゃん。
コタロウ:そうなんだ。悩んでるんだ。
斉藤:話きくよ。
コタロウ:いやぁ、娘のオモちゃんも大きくなったし、
姪のタマにも6つ子ができて、みんな俺のこと頼ってくるし
幸せっちゅやぁ幸せなんだけど…
斉藤:「けど」って?
コタロウ:うん、あの黒いヤツがさ、俺に言いがかりつけてくるんだ。
斉藤:クロちゃんだね。コタロウはクロが嫌いなの?
コタロウ:だって、俺のことイジめるからさ…
斉藤:じゃ、僕がクロに話してくるから、待ってて!
コタロウ:ありがとな、斉藤。
斉藤:クロちゃん! お話があるんだけど。
クロ:うわ、ビックリしたなぁもう! 脅かすなよ!
斉藤:ねえ、コタロウと仲良くしなよ。イジメはダメだよ。
クロ:おれ、弱いヤツしかイジめない主義だからさ。
今、それどころじゃないんだって!
斉藤:ん? どうしたの?
クロ:強いヤツに追い詰められてんの! ほら!
斉藤:あ、サブロウさんだ! クロちゃん、目が泳いでるよ!
クロ:やべぇ、逃げろ
斉藤:あ、早い! ねえ、サブロウさんは強いね!
サブロウ:ここは、俺が守ってんだ。クロには邪魔させねえよ。
斉藤:コタロウも守ってね。
サブロウ:もちろん。アイツは気が小さいけど家庭を大事にするから。
斉藤:ふぅ〜。とりあえず、一件落着ね。
あ、タマちゃんとオモちゃんだ! よく寝てるなぁ、ふふ!
斉藤:あの子は6つ子の1人だな。
斉藤:コタロウ。サブロウさんにもお願いしておいたからね。
コタロウ:ありがとう。
斉藤:じゃ、帰るね。ばいばい!
あ、カギ閉められた
ピンポーン
Hiroさ〜ん、入れてくださいぃ〜〜〜〜
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