10代前半から30代前半まで、稼いだ金は衣服とアクセサリーにつぎ込むタイプで
いつしかむなしい感情が湧いてきたんです。
今もインディアンジュエリーに関してはけっこうお金使ってますが・・・(^^;)
年を重ねるごとに、いつしか今までまったく興味の無かった神社とかを巡ったり、都内の下町を歩いたり最近では皇居に行ってみたり・・・。
年を重ねるってこういうことかって思うようになりました。
最近では寄席が好きで鈴本演芸場に月に一度は行くようになりました。
先日なんとなく一人浅草をブラブラしていたら「ロック座」歴史のあるストリップ劇場です。
もともと性風俗って自分好きじゃないんです。
会社のつきあいでキャバクラにいかされたこともありましたが、楽しいと思ったことが一度もない。
性風俗は10年くらい行ってません。
浅草ロック座はストリップ劇場。
完全に性風俗。
日本最古参にして最高峰と言われるらしいけど、興味はなかったけど行ってみたんです。
行く前の印象としたら「落ちたAV女優さんが全裸で踊る」という認識しかなかったんです。
チケット5000円を払い、「はじめてきたのでどういう席で見たらいいか教えてくれ」と伝え店員に案内してもらいました。
ストリップというと加藤茶さんがピンクの照明に照らされ「ちょっとだけよ」そんなイメージしかなかったんです。
入ってみると年配の男性が多いんですが、女性の方も10人以上いました。
ドキドキしながら開演を待つと・・・。
頭を鈍器でぶん殴られるくらいの衝撃がありました。
そこにやいやらしさ、エロさというのは皆無でした。
すべてストーリーがあり、衣装、小道具なども凝っています。
シェイクスピアの「マクベス」、「狐の嫁入り」などキャストは喋らないのですが音楽に合わせて演技が始まります。
キャストさんの頭のてっぺんから足の指先までの演技。
プロのバックダンサー4名いるのですがその人に負けないくらいの息の合ったダンス。
音響、照明、演出でのスモーク、衣装すべて美しいです。
全員が「プロの感動させる集団」なわけです。
そして裸って言うのは、いやらしくないものだと思わされました。
最後はすべてを脱ぐのですがそこにも日本の文化を感じることがありました。
キャストさんの周りをダンサーがまとってその間に変身するというか・・・。
あるいは恥ずかしそうに奥の方で肩を見せてゆっくり脱いでいく。
それは太ってる、痩せてる、筋肉質とか無条件に美しいんです。
人って美しいんだって思いました。例えそれが男女であっても。
(男には興味ないけど)
1つのステージを「景」と呼ぶらしく6景1公演が2時間近くだったのですがあっという間に過ぎました。
気がつけば4公演みていたという・・・。笑
自分腰痛もちなので座っているのも辛いのですがそれを忘れさせるほどの魅力がありました。
あとから色々調べると裸NGのNHKが浅草ロック座を特集していました。
夜の11時から朝の7時までのしごきの練習。
その時にダンスに夢中で笑顔がないというプロデューサーの怒号が飛び交う姿。
あそこに在籍している人は本当の演技のプロが上がる舞台で今までのストリップという概念を完全に覆されました。
「観客を一瞬にして魅了するプロのキャストさん」この一言に尽きます。
性的に興奮するというのは皆無で、むしろその演技力に鳥肌が立ち、涙しそうになりました。正直ちょっと涙した時がありました。
上記の写真は購入した物ですが雰囲気がわかるでしょうか。
まずかったら削除しますが・・・。
7月公演頭の演技で60〜70年代のヒッピー時代の演技だと思われます。
日本でうまれてよかったベスト3に自分はランクインしたのは、たまたま入った浅草ロック座でした。
知り合いに浅草どこいけばいい?っていわれたら・・・。
浅草寺、奥浅草、花屋敷、浅草公会堂、東洋館、浅草演芸ホールではなく「浅草ロック座」というと思います。
(上記すべて行ってますがすべていいですけどね。)
浅草ロック座の注意点。
【場内での携帯電話取り出し】
これについてはかなり厳しく自分はMP3プレイヤーを休憩中に取り出しただけで注意されました。
当然カメラなどの撮影機器は持ち込み不可です。
【キャストさんへは触れないこと】
まれに気分が高まる人がいるかもしませんが、そういうときは裏に連れられて出禁になるでしょう。
男なので当然女性の方を好みますが、浅草ロック座のこの公演が男であっても
知り合いから行ってみようと誘われたら行ってみると思います。
それくらい人って美しいという風に感じる文化でした。
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