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2020年06月26日19:19

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ご唱和ください我の名を!−「ウルトラマンゼット」第1話はよく考えられていて好印象だった−

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今年も恒例の新しいウルトラマンが始まりました。その名もウルトラマンZ。
ウルトラマンXに続いてついにウルトラマンZか。ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムに「X」はあったけど「Z」はやはりマジンガーZの印象が強いのかガンダムはΖだし仮面ライダーはZOやZXだったりするからモロ「Z」とは。
そして、まず情報として飛び込んだのがウルトラマンゼロの弟子という言葉。まあゼロも登場して10年、ニュージェネレーションも増えて立派な先輩になりましたからねえ。ある意味ギンガやビクトリーも弟子だし(笑)。前作の「ウルトラマンクロニクル ゼロ&ジード」でウルトラマンゼロが青いオリジナルのマントをつけていたのもこのためだったんですね。
ということで今年は赤がわずかに入った青いウルトラマンです。
新型コロナの影響で戦隊やライダーの撮影が中断している中、新作ウルトラマンは大丈夫なのかと思いましたが例年7月第1週スタートのところ2週も早く先週6月20日から放送が始まりました。

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第1話を見た印象はいろいろと考えているみたいでわりと良いものでした。なにしろ監督は今回シリーズ構成も務めている田口監督ですから特撮は迫力があります。
まず冒頭、地球防衛組織ストレイジの特空機1号セブンガーが出動し街に現れた怪獣ゴメスに対応します。主人公ナツカワ ハルキはこの組織の一員です。
ニュージェネレーションになってからはちゃんとした基地や航空機を持ったいわゆる地球防衛チームは「ウルトラマンX」のXIOだけで「ウルトラマンギンガS」のUPGや「ウルトラマンタイガ」のE.G.I.S.は航空機を持ってませんし「ウルトラマンオーブ」のビートル隊はろくに出てきませんから。要はメカ特撮にお金がかかるからできないのです(笑)。
それを今回は怪獣の着ぐるみをロボとしてそれを操縦するというアイディアを盛り込みました。それがセブンガーでありウインダムなのです!考えましたねえ。
ただ、個人的にはここでMG5ならともかくカプセル怪獣を使うのはいかがなものかと思いました。というのもこの世界はウルトラセブンのいる世界ですからね。だったらカプセル怪獣も存在しているはずですからねえ・・・
これに関してなんらかの裏設定でもあるんでしょうか。ひとつ思い当たるのは今回のストレイジの隊長を演じているのは青柳尊哉=ジャグラス・ジャグラーの人なのです。しかも名前はヘビクラ・・・蛇クラ・・ジャグラー。第1話から怪しい行動してるしもしかしたら彼がストレイジにカプセル怪獣のテクノロジーを持ち込んだのかもしれません(笑)。
ゴメスに対してセブンガーが大きいから余裕で殴り殺してしまう(そうとしか見えない)というのもおもしろかったです。これに関しては映像的には良いのですが???となりました。最近登場しているいわゆるゴメス(S)はウルトラマンと同じ40m級の怪獣です。それに対し本来の「ウルトラQ」のゴメスは10mなんですよね。だからこのゴメスのサイズがすごく疑問でした。
ただ、すぐに「身長20m」というセリフがあってこれは新種のゴメスであることがフォローされていました(笑)。わかってますねえ!
ということでこの世界は怪獣が存在しそれに対応する防衛チームが存在する世界なのです。
ここでゴメスとセブンガーが壊したビルの損害についてストレイジが小倉久寛演じるクリヤマ長官に叱責されるシーンが描かれます。
ストレイジは隊長含め男性2人、女性2人のメンバーみたいです。最近は半年しかないのであまりキャラクターを掘り下げられないのでメンバーの数は絞っていますね。「ウルトラマンX」の反省点だったと思います。そして、制服はすごく地味な作業着になっています。

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ここからはウルトラマンサイドの話。新怪獣=凶暴宇宙鮫ゲネガーグを追うウルトラマンZのピンチを青いマントをつけたウルトラマンゼロが救います。ここの会話からウルトラマンZは宇宙警備隊の隊員でゼロの弟子といってるがゼロは認めておらず1/3人前扱いしていることがわかります。ゲネガーグはいわくありげな強敵でゼロは異世界に飛ばされその間際にZにウルトラゼットライザーと3枚のメダルを託し「メダルを回収してくれ」と依頼します。
とりあえずウルトラマンゼロを退場させるためのシチュエーションですね(笑)。まあ、仕方ないかなと。我々はウルトラマンゼロのとてつもない実力を知ってるから良いですがここだけ見てると偉そうに先輩風吹かせてやられてしまったマヌケですよね(笑)。

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地球でハルキがセブンガーに乗って後片付けしているところにゲネガーグが来襲しそれを追ってウルトラマンZもやってくるわけです。
ここで隊員の「40m級のヒューマノイド型エイリアン」というセリフから怪獣は存在するがウルトラマンの存在しない世界であることがわかります。ハルキはウルトラマンZとゲネガーグが戦う様子を見てこっちが敵だとゲネガーグを攻撃します。そしてZとコミュニケーションがとれそうなので一緒にゲネガーグと戦います。予告編などで見られるウルトラマンZとゼブンガーのダブルパンチのシーンがこれだったのです。つまりウルトラマンとハルキが一緒に怪獣に戦ってるわけなのです。
そしてゲネガーグが底力を出して攻撃し2人は人々を守るためその攻撃を受けてしまいます。ここで初代ウルトラマンとハヤタの最初のコンタクトシーンのような演出がなされウルトラマンZが「君は死んだ。私もかなりヤバい。2人が協力すれば何とかなるかもしれない。」と奇妙な口調で語りかけます。 このあたりウルトラマンZが日本語をうまくしゃべれないという設定にしてコミカルさを出したり「ウルトラ難しい」とかやたら「ウルトラ」を形容詞に使ったりおもしろくしていると思います。

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ここからニュージェネレーションにつきものの変身アイテムの操作方法のレクチャーが始まります。今年の変身アイテム「ウルトラゼットライザー」はカードと3枚のメダルを使いますこれに関しては玩具の紹介の時にまた詳しく書きます。
ここでのやりとりは
「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠のウルトラメダルメダルだ。スリットにセットしちゃいなさい。」「師匠いっぱいいるな」「ウルトラ勘がいいな」「俺の名前を呼べ」「名前なんだっけ?」「ウルトラマンZ」「ウルトラマンZ」「いや、もっと気合い入れて言うんだよ!」「気合?」「そう、ウルトラ気合い入れていくぞ!ご唱和ください、われの名を!ウルトラマンZ!」「ウルトラマンZ!」
という感じです。
なんかすごく良い雰囲気のやりとりになっていたと思います。しかも最後に変身できないハルキに「トリガー、トリガー最後に押すの。そう、そこ。」と小声で囁くあたりがほんとうによかったです。

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こうしてウルトラマンZアルファエッジが登場します。
今回おもしろいのはウルトラマンZオリジナルといわれる青い本来のウルトラマンZではなくこのゼロ、セブン、レオのメダルで変身したウルトラマンZアルファエッジがメインのウルトラマンZになっているというところです。ハルキとウルトラマンZオリジナルがひとつになった姿というわけなんですね。

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息を合わせて戦う2人。レオ、ゼロ譲りの宇宙拳法秘伝の神業で応戦し最後はゼスティウム光線でゲネガーグを倒します。このあたりの展開も非常にスピーディでビルの破壊も交えて見ごたえのある田口監督らしい特撮になっていたと思います。
そして飛び散ったメダルはエースとタロウのメダルをハルキが回収し、ヨウコ隊員がウルトラマンのメダルを、そして謎の人物(明らかにストレイジの服なんだよなあ)がティガ、ダイナ、ガイアのメダルを手にしていました。
一方、回収されたゲネガーグを扱う怪獣研究センターの青年カブラギシンヤが取りつかれてゼットライザーのようなものを手にして終わります。きっとこれから彼がいろいろと暗躍するんでしょうね。

とにかくいろいろと考えていて印象の良い第1話だと思いました。田口監督なので特撮の迫力は申し分ないですし、ちゃんといろいろと作品の世界観も見せていましたし、キャラクターもしっかりと描かれていたと思います。特にウルトラマンZとハルキに関してはセリフによってすごく個性が出せていたんじゃないかと思います。
ちなみに第1話のサブタイトルは「ご唱和ください、我の名を」。遠藤正明の歌う主題歌のタイトルです。遠藤正明といえば彼が主題歌を歌った「勇者王ガオガイガー」でも第1話のサブタイトルがオープニング「勇者王誕生!」最終話のサブタイトルが「いつか星の海で」でした。
作詞は遠藤正明。実にJAM projectの脳筋=遠藤正明らしい歌詞だと思いました。この「ご唱和ください、我の名を」というフレーズがスタッフからの依頼なのか遠藤から出たものなのかはぜひ聞いてみたいところです。もし、遠藤発だとするとそのフレーズを違和感なく本編第1話のあそこで言わせるためにウルトラマンZのあの日本語が上手くしゃべれない設定にしたことになるのでほんとスタッフがいろいろと考えていることが良くわかります。
ということでこれから毎週楽しみに見ることにします。


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