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2020年06月11日15:05

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講談社キャラクター文庫「小説 仮面ライダー鎧武外伝〜仮面ライダー斬月〜」読みました

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6月1日に講談社キャラクター文庫「小説 仮面ライダー鎧武外伝〜仮面ライダー斬月〜」が発売されました。
講談社キャラクター文庫はこれまでにも平成仮面ライダーの小説を出版しており「仮面ライダーウィザード」以降は番組が終了しVシネマもひとしきり出た後に最後に発売されるという状態が続いています。内容的にはいずれもシリーズの時系列的に最後の後日談のオリジナルストーリーとなっています。

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これは中に挟んであったしおりですが現在「仮面ライダーエグゼイド」まで発売されています。「仮面ライダービルド」についても昨年秋におそらく最後のVシネマ「仮面ライダーグリス」が発売されたので次は小説「仮面ライダービルド」だと思って楽しみにしていました。
それが急に小説「仮面ライダー鎧武」の第2弾となったわけで驚きました。小説の第2弾が出るというのも初めてですし。

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内容的には昨年3月に東阪で公演された「舞台仮面ライダー斬月−鎧武外伝−」を元にしています。この舞台に関しては以前故あってDVDを買ったので見て感想を書きました。
「仮面ライダー鎧武」の仮面ライダー斬月を主役にしたスピンオフ作品で「仮面ライダー鎧武」の登場人物は仮面ライダー斬月こと呉島貴虎だけであとはオリジナルキャラクターなのですがちゃんと「仮面ライダー鎧武」の世界観を踏襲した外伝になっていました。
「仮面ライダー鎧武」はTVシリーズの前後の話を劇場版MOVIE大戦やVシネマで描いているですが、いずれもちゃんと同じ世界の時系列の話として成立する作品になっています。今回の舞台もニトロプラスの虚淵玄が監修し、これまで鎧武の世界を書いてきたこの小説の著者の脚本家の毛利亘宏が脚本・演出を担当しています。この毛利氏はこれまでも鎧武の脚本を書いてますしホームグランドが演劇らしいです。 だからストーリーやキャラクターはもちろん仮面ライダーへの変身やアクションシーンなども舞台独特の演出がなされておりちゃんと仮面ライダー鎧武になっていたのには感心しました。
舞台はTVシリーズから数年後の話。かつてユグドラシルによってプロジェクト・アークの実験場にされて貧困と紛争の国トルキア共和国での話。8年ぶりに訪れた呉島貴虎は襲われてその地下世界アンダーグラウンドシティに落下して記憶を失ってしまいます。そこは若者のチームがアーマードライダーを使って覇権を争っているかつての沢芽市のような世界でチームオレンジライドのアイムたちに助けられた貴虎。そこに謎の驚異的なアーマードライダー斬月が現れる。
やがてこの世界を支配しているユグドラシルの一員だった鎮宮家の陰謀、その長男死んだと思っていたかつての友人鎮宮雅仁が斬月であったことを突き止め対峙する貴虎。雅仁はオーバーロードになって甦っておりその姿を現し貴虎は紘汰から渡された斬月カチドキロックシードを使って仮面ライダー斬月カチドキアームズに変身して対決するという物語です。

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基本この舞台と同じ話なのですが今回の小説は舞台と違って貴虎の目線で描かれておらず「影正の章」「アイムの章」から構成されていてアーマードライダープロト鎧武に変身する葛葉紘汰に似た青年アイムと陰謀の陰でオーバーロードになって道を誤った兄を尊敬し貴虎を憎んでいた影正の目線で描かれています。
特にラストでは葛葉紘汰のように前向きで希望を持ったアイムと陰謀に手を染めて舞台では死んだかと思われていた影正がともに生きてトルキア共和国の未来を貴虎から託されるというニトロプラスにしては明るいめのラストとなっていました。

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それについて帯の裏でアイム役の萩谷慧悟くんのコメントが載っていました。
まあ、いちからではなく舞台があったからこそ短期間に執筆できたのかもしれませんね。

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昨年12月に発売された食玩「コンバージ仮面ライダー」に「92 仮面ライダー斬月カチドキアームズ」がラインナップされました。
物語のクライマックスで傷ついた貴虎に神様になった(ほんと便利な設定!)葛葉紘汰が手渡した緑のカチドキロックシードを戦極ドライバーに装填して変身した仮面ライダー斬月カチドキアームスです。

ということで小説「仮面ライダービルド」の発売に期待しています。

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