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2020年05月24日07:06

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「ENGEIグランドスラム〜離れていても心は一つSP〜」に芸人の底力を見た!

新型コロナの影響でソーシャルディタンスが叫ばれエンタメ業界が苦しんでします。TV業界では当初いわゆる”三密”を気にせずに番組制作を続けていたためある時期世間の批判を浴びて過剰に反応してしまい今ではスタジオで出演者の間隔を2m以上あけて人数を減らし、高齢者を中心にリモート出演が当たり前になってしまいました。
政府はエンタメ業界を「不要不急ではない業種」として切り捨てようとしているとしか思えません。非常事態宣言が解除されようという今、お偉い学者さんから「新しい生活様式」が提言されそれを政府が垂れ流すものだからみなそれに従いソーシャルディスタンスをとって行えば演芸、舞台、音楽ライブというライブエンタメはほぼ不可能になってしまいます。そして映画やドラマもどうなっていくことやら・・・
私自身の考えとしては役者であり芸人でありミュージシャンでありプロであれば一般観客を入れなければ万全の対策をした上で今まで通りの活動をしても良いんじゃないかと思っています。プロならば皆それをのぞんでいるんじゃないかと思いますし。
なぜならばオリンピックのこともあってスポーツではそこまで言われてませんからね。ソーシャルディスタンスを守れば相撲、ボクシング、柔道などあらゆるコンタクトスポーツはNG、サッカーや野球だってNGです。卓球やテニスもダブルスはNG。そして選手はみんなマスク着用になるはずですからね(笑)。

そして演芸では冗談のように漫才は2m離れたら突っ込むこともできないと言われていました。演芸番組は観客は入れられない状況で芸人が観客となってなんとかやったりしてましたが、今ではそれもできず過去のVTRを流すものばかりになっていました。
ところが昨日5月23日に今の状況を逆手にとって「ENGEIグランドスラム〜離れていても心は一つSP〜」が放送されました。
「ENGEIグランドスラム」はこれまでずっとやってきたナイティナインが司会の漫才、コント番組なのですが今回は漫才師2人を2m以上離して間にアクリル板を入れて全員ネタをやるというのです。
司会のナイナイと松岡茉優はいつものように3人並んで映っていますがこれはグリーンバックでソーシャルディスタンスをとって別室で撮影しているものを違和感なく合成しています。そして客席にはモニターが並んでいて別室で芸人たちが見ていて演者だけがスタジオにいるという状況なのです。

何かの番組で芸人のひとりが「今みんな芸人は1月以上家にいます。そしてネタを必死に作っています。だからコロナが解除された時にはすげーおもしろいネタがいっぱい出てくるんじゃないですか。」と言っていたことがありましたがまさにその通りでした。

爆笑問題をはじめノンスタイル、ナイツ、和牛、霜降り明星、ぺコパ、EXITら漫才師たちはコロナのネタを入れたり間のアクリル板を逆にネタに使ったりしておもしろい漫才を展開していました。以前リモートでの漫才も見ましたがやはりわずかにずれてタイミング合わせるのが難しいみたいでおもしろくはありませんでした。やっぱりリモートには限界があると思います。

そして、ソーシャルディスタンスをとったら難しいだろうと言われていたコント師たちのそれぞれのネタには感心しました。チョコレートプラネットがモニターを使ったり、ロッチが審査員と俳優、ジャルジャルがカラオケ店員と客、バイきんぐが集金人と住人、東京03がキャンプ場とみな間隔をあけても違和感のないシチュエーションのネタを展開していました。しかもどのネタもかなりおもしろかった。
そんな中でも元からピン芸人の陣内や別の場所ですれ違いネタをやってるアンジャッシュに関しては今まで通りのおもしろさでした(笑)。
ほんとなんかアイディアや創意工夫に芸人たちの底力を見たような気がしてすごく嬉しかったのです。そしてエンディングで芸人たちがひさしぶりに声を出して本当に楽しかった!と口々に言っている姿がすごく印象的でした。

ただ、やはり本来これはイレギュラーなものだと思います。早く普通のネタが見られる日がくることを祈っています。



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