mixiユーザー(id:6007866)

2020年05月08日21:53

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『 コンテイジョン 』


々に、映画『 コンテイジョン 』をネット配信(Netflix)で観た。香港で未知なるウィルスが発生し、世界的な感染爆発(パンデミック)に発展する過程を描いていた傑作パニック映画である。新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言下の「 現在 」だからこそ、この映画の恐ろしさをまざまざと感じることができた。物語は「 Day2(感染二日目)」から唐突にはじまる。次々に画面に登場する人物はみな気分が悪そうな顔をしており、時々、苦しそうに咳こんでいる。カメラは、彼らの手や指先を執拗に追い、手指で触れたクレジットカード、グラス、エレベーターのボタン、バスの手すり、つり革などをクローズアップしていく。以前、観た時はさほど印象に残らず、臨場感を出すための演出程度に思っていたのだが、今、観ると、それらが何を意味しているのか怖いほど、よく理解できる。そう、それこそが「 感染ルート 」なのだ。

 色々な国、色々な都市でほぼ同時に発症して死に至る人々がどのように感染していったのか当初は不明である。家族や友人などごく身近な人々から感染したのであろうということしかわからない。この映画が秀逸なのは、爆発的に増えていく感染者を収容して救命治療に追われる医療従事者たちの苦闘と同時に、「 最初の感染者 」を探し出して、発生源を根絶しようとする専門家たち、さらにはウィルスの培養からワクチンを開発しようとする研究者の奔走を描いていることだ。嫌が応にも、われわれが現在直面している状況と重なる。
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