mixiユーザー(id:6007866)

2020年01月08日14:24

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『 教場 』

別ドラマ『 教場 』を観た。・・・驚いた。キムタクがまるで人が違ったように、新しいキャラを見事に演じ切っていた。これまでのキムタクは自意識が過剰というか、「 誰よりもかっこいいい自分 」「 誰よりも目立っている自分 」に酔っているようなフシがあった。多くの場合、キムタクにあて書きした脚本に原因があるのだろう。実際、昨年末に放映されたドラマ『 グランメゾン東京 』もかつてのキムタクとはかなり違ってはいたが、従来路線の延長線上にあったと言える。特に、物語序盤のパリの街を逃げ回るキムタクは「 昔のまま 」だった。「 やっべぇ!」「 マジかよ 」を連発しながら、人混みを颯爽と駆ける姿は「 二枚目なのにやや滑稽 」という、彼自身が最も好むものだ。しかし、『 教場 』のキムタクは完全に異次元にあった。

 『 教場 』のキムタクは笑わない。笑わないどころか、表情さえ変えない。彼が演じる警察学校教官「 風間公親 」は白髪頭で、右目は不気味な義眼である。主役でありながら、画面での露出シーンはわき役である若手たちの方がはるかに長く、キムタクは完全に彼らの引き立て役に回っていた。にも関わらず、圧倒的な存在感。キムタクが画面に登場すると緊張が一気に高まるのだ。彼は完全に新境地に入った。今後は『 教場 』で演じた「 風間公親 」のように、寡黙で影をひきずった初老の男の役が多くなると見た。

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