『 スターウォーズ / スカイウォーカーの夜明け 』

ようやく、『 スターウォーズ / スカイウォーカーの夜明け 』をIMAXで観て来た。公開前からすでに賛否両論のシリーズ最終話だったが、第一作（EP4）からずっと劇場で観ているオールドファンからすれば、巷の評判が賛だろうが否だろうが、観ないことには終われない。鑑賞後の感想を正直に言えば、「 予想したよりは良かった 」。もちろん、唐突な展開、唐突な種明かしに面喰ったことは事実だが、これで40年間追い続けた「 スカイウォーカー家の物語 」が終わるのかと感慨深いものがあった。それにしても、やはり、ダースベイダーは偉大だった。つくづく、それを痛感して劇場をあとにした。

　ちなみに、私はシリーズに登場するキャラではダースベイダーが一番好きである。あまりに好き過ぎて、EP4を観てからすぐに「『 スターウォーズ 』の主役はダースベイダーだ！」と言い始めて、友人たちから失笑を買ったほどだ。その時は半分冗談だったのだが、後年、EP1が制作され、その告知ポスターを見て腰を抜かすほど驚いた。幼いアナキン・スカイウォーカーの影がダースベイダーになっていたからだ。『 スターウォーズ 』が本当にアナキン＝ダースベイダーを中心とする「 スカイウォーカー家の物語 」であると知った。シリーズ中、最も好きなのがこのEP1で、最も嫌いなのがEP2と3である。勇敢で聡明な幼いアナキンがEP2の生意気で感情的な青年アナキンにどうしても繋がらず、納得できないのだ。暗黒面に転落する理由も弱く、「 未熟なアナキンが堕ちるべくして堕ちた 」ようにしか見えないのはルーカスの限界だろう。ジェダイ史上最強最高のアナキンが暗黒面に堕ちる悲劇を描くなら、EP1のアナキンのまま、純粋で純真、非のうちどころのない完璧なジェダイに成長する姿を見せてほしかった。その彼が運命にあらがえず暗黒面に堕ちることで「 母への愛の強さ 」と「 母を殺した者たちへの抑えきれない憤怒 」が伝わる。EP3の完成後、ルーカスがシリーズ制作から離れたのは私は正解だったと思っている。


◆『スターウォーズ』関連の過去日記

『スターウォーズ / 最後のジェダイ 』
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『 スターウォーズ / フォースの覚醒 』
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『 ローグ・ワン 』
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『 ローグ・ワン 』、前半の謎
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