mixiユーザー(id:6007866)

2019年04月25日13:33

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『 ハンターキラー 潜航せよ 』


しみにしていた『 ハンターキラー 潜航せよ 』を盟友P氏とレイトショーで観て来た。本格的な潜水艦映画だと思っていたので、まさか、こんなに欲張ったアクション映画だったとは驚いた。盟友P氏が満足していたし、私もストレス解消にはなったので、これはこれで良しとしたいが、全体的にキャラの描き込みが浅すぎだよ。せめて、ジェラルド・バトラー演じる攻撃型原潜アーカンソー艦長ジョー・グラスだけでも、しっかりと人物像を描いてくれないと最後の展開に納得できない。「 兵学校出身者ではない潜水艦艦長 」や「 もと機関兵 」「 ソナー員から魚雷発射管の掃除まで何でもやって来た 」「 水の中に20年いた 」「 どんな仕事をやっても諸君よりずっと速い 」などなど、グラス艦長の経歴や特技は小出しに明かされるが、一番重要なのは、グラスがいかに優秀なサブマリナー(潜水艦乗組員)だったにしろ、「 艦長経験のない彼をなぜ、フィスク少将は特殊任務を帯びたアーカンソーの艦長に抜擢したのか 」という理由だろう。少なくとも私はこの物語中、潜水艦操艦術において傑出した何かを彼が見せてくれたとは思えないのだ。もちろん、彼の人間的な器量の大きさや優れた判断力、「 規律や命令より大切なもの 」を迷わず選択する、およそ軍人らしからぬ豪胆さは認めよう。そうしたグラスの特質がどこから来ているのか、過去、どんなケースでそれが発揮されているのかは描くべきだったろう。それができなかったにしても、せめて、彼を抜擢したフィスク少将との関係性は明かされてしかるべきである。そこそこ面白い映画だっただけに、残念に思う。

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