オーストリアの難民受け入れ数・上限設定でEUは騒然としている。去年オーストリアは9万人の難民を受け入れたが、今年は3万7500人に減らす。クロアチア、スロベニア、マケドニアなども次々に上限を設定するだろう。国境で門前払いを食わされた難民は、
ついにドイツの隣国オーストリアは、今年の難民受け入れ数を3万7500人に制限することを決定。ドイツは去年109万人を受け入れた。CSUは、今年の受け入れ数を20万人に制限するよう求めている。ところでオーストリアは受け入れ数が3万7500人に
ドイツ・大連立政権の危機。メルケル政権の連邦交通大臣が、公然とメルケルの難民政策を批判。閣僚がメルケルに反旗を翻したのは初めて。CSUだけでなく、CDUからも首相に対する批判が轟轟と巻き起こっている。CDU議員団は、メルケルに難民政策の変更
ケルンで大晦日に起きた暴力事件は、単なる刑事事件ではなく、メルケル政権をも揺るがしかねない政治的なマグニチュードを持っています。ドイツの法務大臣は「文明社会が一時的に停止していた」と発言しています。難民を受け入れる文化(Willkommenskultur)
最近、プリントメディア以外の新しい電子ニュースメディアがどんどん増えていて、私の所にも執筆希望が殺到している。読者の情報に対する要望もメディアのデジタル化につれて、変化している。新聞社やテレビ局の複雑な官僚機構を通さずに、ドイツから生の情報
ドイツの経済力はいまだに衰えていない。ドイツ連邦統計局は、2015年のドイツのGDPが3兆270億ユーロだったと発表。これはユーロ圏GDPの29%、ユーロ圏のGDPの21%に相当する。やはり、欧州の稼ぎ頭だ。最近日本では、ドイツを「帝国」な
ドイツとイランは、経済制裁が始まるまでは、伝統的に深い経済関係を持っていた。今回の制裁解除で、ドイツとイランの間のビジネスはどっと増加するはずだ。イランの人口は、7500万人。ドイツにほぼ匹敵する人口だ。ドイツ経済界がイランにかける期待は大
マサチューセッツ工科大学(MIT)のE・ブリニョルフソン教授は、人工知能とデジタル化が人間社会に与える影響を研究対象としている。彼が2014年にA・マカフィー研究員とともに発表した「セカンド・マシーン・エイジ」という著作は、全世界に強い衝
イスタンブールの観光名所ブルーモスクの近くで起きた自爆テロにより、ドイツ人観光客10人が死亡。テロは、ドイツ空軍のトルナード型電子偵察機がシリア上空での偵察行動を始めてから、4日後に発生した。このためドイツでは、イスラム国がドイツ人を狙った
ドイツ、そして欧州は五里霧中の状態にある。その理由は、2015年に第二次世界大戦後に一度もなかった事件が立て続けに起きたことである。私は1990年からドイツに住んでいるが、過去25年間に日本で今ほど欧州が注目されたことは、一度もなかった。
ドイツの捜査当局は、ケルンなどの女性襲撃事件がSNSなどを通じて組織的に計画されたという疑いを強めている。被害届は約400件に近づいている。メルケル政権は、法律に違反した外国人の国外退去に関する法律を厳格化する方針。不可解なのは行政が1月5
ケルン、ハンブルクでの外国人による女性に対する性的犯罪・窃盗事件の被害者は、約380人に急増。女性の私服警察官も被害にあった。1000人の外国人の前に、警察官は200人前後で、手も足も出なかった。お粗末!マース連邦法務大臣は、「ケルンでは、
ケルン、ハンブルクでの外国人による女性に対する性的犯罪・窃盗事件の被害者は、200件にのぼった。大衆向け新聞は「Schande」という最も強い言葉で非難。容疑者はほとんど逮捕されていない。ケルン市警察本部の本部長は解任。外国人の中には警察官に対し
ヒトラーの著書「我が闘争」は、これまでドイツでは禁書とされており買うことができなかった。ところが、バイエルン州政府が持っていた独占権が失効したため、今日から注釈付きで戦後初めて販売されることになった。書店ではどこも売り切れ。アマゾンでも在庫
ドイツの保守勢力の間では、「メルケルの難民政策は市民に不安を抱かせるので、極右政党にとって、支持率を増やすための絶好のチャンスを与える」という危惧が強まっている。極右政党は、市民の間で外国人に対する見方が硬化するのを常に待ち望んでいるのだ
2014年には、ドイツの発電量の中に再生可能エネが占める比率は25.9%だったが、2015年には30%に増加した。原子力の発電比率が15.5%から14.1%に、褐炭が24.8%から24%に減ったのとは対照的である。化石燃料全体の比率は、53
ケルン駅前で大晦日に発生した「公共の場における集団セクハラ事件」で、被害者たちは「犯人はアラブ風、もしくはアフリカ人だった」と証言している。政府やメディアは、「全ての難民を危険人物扱いしてはならない」と必死で訴えているが、この事件で、ドイツ
難民危機発生後、ドイツの治安は悪くなるだろうかと多くの市民が心配していたところへ、前代未聞の事件が発生。大晦日の晩にケルン駅の周辺に外国人らしき若者が1000人近くたむろし、道行く女性から奪ったり、体に触れたりして、これまでに100人の女性
現在欧州は、第二次世界大戦後最も規模が大きい難民流入を経験している。これまで圧倒的な人気を誇ってきたドイツのメルケル首相は、難民政策をめぐって批判の矢面に立たされている。 保守系日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ紙(FAZ)も、「メルケ
昨夜のミュンヘンのISによるテロ警報で、えっ?と思ったのは、攻撃目標としてミュンヘン中央駅とともにPasingというローカルな駅が挙げられていたことだ。フランスの諜報機関も米国の諜報機関も携帯電話かメールの盗聴でこの情報をキャッチしているのだろう
昨夜のテロ情報は、米国のCIAだけではなく、フランスの諜報機関からも別ルートでドイツに通報された。おそらく携帯電話などの盗聴活動でキャッチしたのだろう。2ルートから別々に通報があったので、ドイツ警察は信憑性が高いと判断して、駅の完全封鎖に踏
ミュンヘンでは「大晦日から元日にかけてISのテロリスト2名がミュンヘン中央駅かパーズィング駅で自爆テロを行う」という具体的な情報が外国の諜報機関からもたらされたため、警察が2つの駅を深夜以降、閉鎖。今も緊張が続いている。駅に展開した警察官は
元日のミュンヘンは、深い霧に包まれている。難民危機、対テロ戦争、中東の混迷、低成長率などの課題を抱え、五里霧中のヨーロッパを象徴しているかのようだ。一年の計は元旦にあり、という。2016年も、様々な想定外の事態が起こる年になるだろう。こんな