いまドイツでは、原発からの高レベル放射性廃棄物の処理などの費用を誰がどのように負担するかについて、激しい議論が行われています。日本ではあまり報道されないこの問題について、朝日新聞のＷＥＢＲＯＮＺＡで解説しました。http://webronza.asahi.com/po

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ミュンヘン市内のホテル内にあるレストランは、テーブルの間の距離が広く、日本からの来客とのミーティングなどに重宝していた。だが最近になって、ニューヨークやロンドン、東京にレストランを持つ「Nobu Matsuhisa」の系列店になってしまった。ドイツ人の「

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慰安婦問題をめぐる日韓合意は、今年最大のニュースの一つだ。しかも良いニュース。心から関係者に敬意を表したい。あとは、合意にきちんと肉付けを行い、日韓関係を改善してほしい。今年出した「日本とドイツ・ふたつの戦後」（集英社新書）の中で、慰安婦問

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２０１５年は、欧州に戦争が戻ってきた年として記憶されるでしょう。１１・１３同時多発テロ以降、欧州には９・１１直後の米国のような雰囲気が強まっています。日経ビジネス・オンラインの連載記事の中で、その背景を分析しました。http://business.nikkeibp

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ドイツ語には、Primat der Politik（政治の優位）という言葉がある。これは、民意を反映する政治が、経済や科学技術など他の分野に優先するという意味だ。ドイツ人たちは、福島事故後の脱原子力決定によって、この国に「政治の優位」という原則が生きているこ

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　２０１５年は、悲しいことに、テロの嵐が欧州で吹き荒れる年となってしまった。１１月１３日・金曜日の夜にパリでテロ組織「イスラム国（ＩＳ）」がコンサートホールやレストラン、サッカー競技場を襲って１３０人の市民を殺害した事件は、フランスだけでな

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私は古風な人間である。デジタル時代の流れに抗して、子どもの時から、手描きイラストを印刷した年賀状を送り続けている。年々送る枚数が増えて、今年は約４００枚となった。この超アナログ手作業が終わると、年の瀬という雰囲気になる。１８冊目の本に関する

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去年の大晦日から元日は、イスタンブールの知人宅で過ごした。イスタンブールはまれに見る暴風で、ボスポラス海峡が不気味な波頭を見せていた。国旗がちぎれるほどの強風で、一晩中風の音に悩まされた。トルコには古い木造家屋が多く、風で建物がガタガタと揺

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クリスマスイブのミュンヘンは、雲一つない晴天。気温は１１度。明日は１５度。手袋もいらない。ダウンジャケットを着ていると、汗ばむほどだ。道には雪や氷、霜のかけらもなく、ブーツはいらない。スノータイヤもいらない。東京の１月初めに似ているが、東京

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いまストックホルムで「子どもたちが寝る場所」という題名の写真展が行われている。スウェーデン人のカメラマンが、西欧に向かうシリア難民の子どもたちが路上や公園のベンチで眠っている様子を撮影したもの。７歳の子どもが、ごみが散乱したハンガリーの路上

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本をこれまでに１６冊書いた。いつも日本の大学や予備校から「本の文章を試験問題に使わせてほしい」という依頼が、山のように来る。今日ある日本の予備校から「承諾書に署名・捺印の上、返送してください」という手紙が、ミュンヘンの自宅に届いた。書類を返

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　イタリアについて、我々日本人はファッション大国という印象を持っている。確かに２０年前のイタリアでは、滑らかで履きやすい革靴や、肌触りが良く、しかもあまり皴ができない木綿のYシャツなどを売る店が沢山あった。　しかし最近のイタリアでは、男性用

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私は、１９８０年代のドイツの１２月の寒さと雪の多さを知っている。本日のミュンヘンは、１２月下旬というのに、日中の最高気温が１２度。雪のかけらもない。完全に異常な冬だ。気象学者らによると、現在地球の平均気温は、１８８０年に比べて０．８度上昇し

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ドイツ・バイエルン州の住民は、住民投票で冬季オリンピックの開催を拒否しました。ハンブルク市の住民も、夏季オリンピックの開催を拒否しました。シュトゥットガルト駅の改修工事は、費用が当初の見積もりを大幅に上回ったので、住民が反対運動を起こし、一

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原発全廃を決めたドイツが次に掲げている目標は、褐炭と石炭の発電比率と、二酸化炭素（ＣＯ２）の排出量を減らすことだ。　Decarbonization（非炭素化）は、世界の潮流だ。２０１５年１２月には、国連の気候会議ＣＯＰ２１で、１９５の参加国全てが、地球の

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　今年ドイツには、１００万人〜１５０万人の難民が流入すると予想されている。今でも南部のバイエルン州を中心に、毎日数千人から１万人の難民が到着しつつある。この危機への対応をめぐり、メルケル首相が苦しい立場に追い込まれている。　その理由は、メル

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メルケルは強い！今日カールスルーエで行われた党大会で、メルケルは、難民に関する決議案に「難民受け入れ数に上限＝Obergrenzeを設ける」という文言を盛り込ませないことに成功。「難民の受け入れ数を減らす」という言葉を入れることで、批判派の譲歩を引き

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講演には、ハプニングがつきものである。先日、ミュンヘンの大学でドイツ語の講演をした。私は日本語の講演は、原稿なしである。しかしドイツ語は母国語ではないので、これまではドイツ語の場合原稿を用意していた。しかし、もうこの国で２５年間も働いている

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ＳＰＤの党大会で、ガブリエル党首は再選されたものの、得票率は前回から１０ポイントも下がってわずか７４％。対テロ戦争への連邦軍派遣問題や、難民危機への対応をめぐり、党内左派から批判された形。月曜日にはメルケルがＣＤＵ党大会に臨む。難民危機をめ

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１７冊目の本の原稿ができました。ただし、１２万字とかなり多くなったので、推敲して２万字減らします。年末締め切りなので、師走が一段と忙しくなる。ところで先生すら走るくらい忙しいという意味の「師走」という言葉は、面白いですね。こんな言い方は、ド

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　ドイツ政府は脱原子力への筋道を確定したが、現在は脱褐炭・脱石炭の道を歩んでいる。その動きは、金融業界にも広がっている。　１１月２３日に、欧州で第２位、ドイツ最大の保険会社であるアリアンツ・グループ（本社・ミュンヘン）が、「石炭に大きく依存

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　今から７０年前の夏、日本とドイツはともに第二次世界大戦に破れ、主要都市は連合軍の爆撃によって焦土と化した。どちらの国も、必死の努力によって奇跡的な経済復興を果たし、世界経済の中で重要な役割を演じる大国となった。　しかし敗戦から７０年目の今

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　イタリアは１９世紀に統一されるまで、小国が乱立する領邦国家だった。このため、南北間の格差は大きい。ミラノやトリノなど北部の都市が、経済的に豊かであるのに対し、シチリア島やプーリア、カラブリアなどの南部地域では、経済成長率が低く、失業率が高

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今日は原稿を朝に２本送らなくてはならないので、５時に目覚ましをかけたら、しっかり寝坊。目が覚めたら６時半。それから２本書いて東京に無事送った。昔は寝坊するとあせったが、最近は全然あせらない。悠々と原稿を書いた。すると、昼間に某ニュース雑誌の

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ドイツ連邦議会は、フランスなど有志国連合のイスラム国攻撃作戦を、電子偵察機や空中給油機によって支援することを承認。欧州版「対テロ戦争」への参加を決めました。その背景を分析する記事をハフィントン・ポストに掲載しました。http://www.huffingtonpos

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米国カリフォルニア州で１４人が２人のイスラム教徒に射殺された事件は、米国で頻繁に起きる乱射事件とは全く違う、重大な意味合いを持っている。彼らはイスラム国の思想の信奉者だったと見られている。ＩＳが具体的な指示を出していないのに、彼らは自主的に

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中東系の外国人（郵便会社の社員）が小包を届けに来た。ドイツ語は片言だが、まじめに働いている。大半の外国人は、こうしてまじめに働いている。いまシリアやアフガニスタンからどんどんドイツに逃げて来ている難民たちにも、早く仕事が見つかるといいね。高

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対テロ戦争に投入されるドイツ連邦軍兵士１２００人には、週明けにも出動命令が下る。彼らはクリスマス気分一色のドイツの町々と家族を後にして、前線に向かう。クリスマスは異国で迎えることになる。興味深いことに、彼らは米国のタンパとクウェートに司令部

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ドイツ連邦議会は昨日、フランスなど有志国連合のシリアでのＩＳとの戦いを支援するために、連邦軍兵士を電子偵察や空中給油、地中海でのフランス軍の艦船警護などの任務に投入する政府案を承認。戦争とテロの影が落ちる、欧州の陰鬱な師走。

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