マクロンがロシアに接近し始めた。NATO解体への第一歩か?マクロンはNATOの他の加盟国と一線を画し、プーチンのINF凍結案を「検討に値する」と評価。欧州中銀の総裁はフランス人、EU委員長もマクロンが推薦したフォン・デア・ライエンに。マクロ
欧州議会は昨日、「気候非常事態」を宣言し、EUに対して地球温暖化対策の強化を要求した。EUは2030年までに3兆ユーロ(360兆円)を温暖化対策に投じる方針。欧州からのCO2排出量は、世界中のCO2の約10%。ドイツは2%にすぎない。しかし世界に先駆
壁崩壊から30年経っても癒えない分断の象徴=旧東独を中心とする極右の暴力の高まり。この国の一部で反ユダヤ主義者が大量殺害未遂まで暴走するとは30年前には夢にも思わなかった。日経ビジネス電子版に記事を書きました。https://business.nikkei.com/atcl/s
欧州委員会のフォン・デア・ライエン新委員長は、2030年までに3兆ユーロ(360兆円)をCO2削減計画に投じる方針。EUは2050年までにCO2排出量を正味ゼロにすることを目指している。さて日本は?世界各国でカーボンレスの動きが強まる中、気
ドイツの大手自動車メーカー、アウディは経費削減のため国内の従業員数を9500人減らすことを決定した。排ガス不正と自動車業界の景気の冷え込みによるダブルパンチ。ただし解雇ではなく、定年退職の繰り上げによって社員数を減らす。さらに電気自動車とデ
さらに短くなるドイツの労働時間 ドイツは世界で労働時間が最も短い国だ。企業の社員は1日10時間を超える労働を禁止され、毎年30日の有給休暇を完全に消化している。日本のように働き過ぎによる過労死や過労自殺が大きな社会問題にはなっていない。しか
先日ミュンヘン郊外の骨董品のオークションハウスで、ヒトラーのシルクハットが5万ユーロ(600万円)で落札された。買い手は不明だがアラブ人だという噂あり。その他ヒトラーの妻エヴァ・ブラウンの服や豪華版「我が闘争」も競売にかけられた。ナチ系骨董品
2038年までに脱石炭をめざすドイツ納税者に多額のコスト 1月26日にドイツは経済史に残る決定を行った。連邦政府の諮問委員会が、最終報告書の中で2038年末までに褐炭・石炭による火力発電所を全廃することを提言したのだ。*脱原発の次は脱石炭
スイスの隠れ里「森の家」 スイス南東部のサン・モーリッツ駅から、車を西に走らせる。鏡のような湖面を横目に15分も走ると、針葉樹で覆われた丘の上に、尖塔を持つ城のような建物が見えてくる。屋根には赤地に白十字のスイス国旗が誇らしげに翻っている。
香港危機の最大の問題点は、市民側の抗議運動に指導者がいないことだ。したがって政府と市民の「停戦」のための調停ができない。しかも香港政府は事態解決のために全く介入せず、野蛮な警察に任せきり。重武装の機動隊員が路上に倒れた市民に殴る蹴るの暴行を
多くの優秀な新聞記者やテレビ記者が、定年退職すると書かなくなるのは何故だろうか。欧州に住んでいるある元敏腕記者も、書く気がしないという。30年以上蓄積した経験があれば、良いルポを書けるはずなのだが。勿体ない話である。私はNHKを辞めてからも
今年3月に発表した記事です。ーーーーーーー中国への対応に苦慮するドイツとEU諸国 3月25日に、あるニュースが欧州の政界、経済界を驚かせた。フランスを訪れていた中国の習近平最高指導者とマクロン大統領は15件の通商条約に調印したが、これに先立っ
香港には2種類の書店がある。中国政府の息のかかった書籍販売業協会に加盟する書店と、独立系書店だ。ある独立系書店の店長が、ドイツのFAZ紙のインタビューに答えている。この記事を読むと、なぜ香港市民が警察と香港当局への信頼を完全に失い、暴力以外に
ドイツでも、日本と同じく老後の貧困への懸念が強まっている。このためドイツ政府は低所得層の公的年金を大幅に増やす「基本年金」の導入を決定。たとえば40年間保険料を払い込んだが、給料が安かったために公的年金の月額が約550ユーロ(約6万6000円)になっ
首相が国民の血税を使って、支持者を接待していたことがわかったら、通常の民主主義国では辞任は免れない。政治の私物化だ。いま日本が民主主義国であるかどうかが問われている。だがモリカケが穏便に済んだ前例もあるので、油断はできない。彼は嵐が通り過ぎ
東欧革命から30年 1989年は、世界史の中で特筆するべき年だ。この年、ハンガリー、ポーランド、チェコスロバキア(当時)、ブルガリア、ルーマニアなどで立て続けに共産主義支配に対する市民の抗議行動が始まった。この結果多くの国で共産主義政権が崩
フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)紙でフンボルト大学のハインリヒ・アウグスト・ヴィンクラ―教授のワイマール憲法と議会制民主主義についての論文を読む。極右がドイツの民主主義体制に脅威を与えている今、非常に読み応えのある論文だった。こういう
ルフトハンザ労組の突然のストライキは、私のパリ出張を滅茶苦茶にした。私はすでに航空券を買っていた。フライトを変える時間がなかったので、朝4時半に起きて、家を6時に出て、ミュンヘン・パリ間のフランス版新幹線(TGV)で6時間かけてパリに到着。
いつもながらのことだが、パリの中国人の多さには「感動」した。空港の免税店で最も多く買い物をしているのは、中国人。免税店も中国人の店員を置いている。ワインを3〜4本まとめて買っていく。日本人も80年代にああやっていたんだなと懐かしい思いにとら
パリには1980年以来約40回行っているが、町の衛生状態は改善しない。サントノレ通りという有名な道の1本南側の道の汚さ。犬の尿、人間の尿の匂いには慣れっこになっているが、人間の排泄物くらいはきちんと処理してほしいものだ。折角の美しい町が台無しです
以前、東京の米国大使館に務めている日本人の居丈高な態度に驚いたことがあった。パリのある有名なチョコレート専門店で働いている日本人店員の居丈高な態度にもびっくりした。商品について尋ねても「そんなものはありませんが」と言うだけ。なんと私は愚かな
2015年に書いた原稿です。ーーードイツは本当に「帝国」になりヨーロッパを「征服」しようとしているのか? 今年7月に講演のために日本に出張した時、ビジネスマンや報道関係者から口々にある本について尋ねられた。フランスの人類学者エマニュエル・トッド
ドレスデン市議会が「ナチ非常事態宣言」 2019年11月1日に、ドレスデン市議会が「ナチ非常事態(Nazinotstand)」と命名した決議を行い、全国的な注目を集めた。日本でこのニュースを聞いて「えっ?」と思った方も多いのではないか。Notstandという言
テクノロジーは人間を置き去りにしつつある。そのことを感じさせるのが、米国ボストン・ダイナミックス社が流している戦闘ロボットの実験映像。ロボットが荷物を運んだり、でんぐり返しをしたりする映像は微笑ましかった。だがロボットが人形に小銃を発射する
ミュンヘンはフラウンホーファー研究所や工科大学、IBMの人工知能ワトソン研究所、フアウエーの研究所などがある、ドイツの隠れたIT首都。グーグルはここにすでに拠点を持っているが、近く中心部の巨大な建物をドイツ郵便から買い取り、そこで1500人のエ
借金が嫌いなドイツ人 ドイツ連邦統計局は2月22日に、「2018年の連邦政府、州政府、市町村、社会保険運営者の財政黒字が580億ユーロ(7兆5400億円)に達し、1990年の東西ドイツ統一以来最高の水準に達した」というコメントを発表した。同