最近知り合いのドイツの政治家と話すと、「ＡｆＤなんて一過性の現象だ。すぐに議会から消えるよ」と言う。これは希望的観測にすぎない。彼らも、ＡｆＤのような党が連邦議会に９２の議席を取ったことは、きまりが悪いと感じているのだ。フランスの例を見よ。

続きを読む

パリのグラン・パレで見たゴーギャンの木彫。Soyez mysterieuseという題名も良い。幻想と反文明を愛した画家らしい。

続きを読む

ジャマイカ連立交渉が決裂した後、ドイツは連邦大統領の仲介の下、再び大連立政権に向かっている。焦点は、メルケル続投か否か。しかしCDUには後継者になれる器の人物がいない。SPDのシュルツ党首は、前言を翻すことになり、政治家としての信用性は地に落ちる

続きを読む

先日ミュンヘン空港の税関職員が、現金２３万ユーロ（２９９０万円）を荷物の中に隠してドイツに持ち込もうとした中国人を摘発した。現金は没収されるほか、最高１００万ユーロ（１億３０００万円）の罰金が課される可能性がある。この税関職員は、表彰ものだ

続きを読む

ドイツの政局が泥沼化している原因の１つは、投票日にSPDのシュルツ党首が「野党になる」と宣言してしまったこと。現在SPD内でも「あれは失敗だった。今選挙をやり直したら、極右政党ＡｆＤを利するだけ」という意見が出ている。大局的な見地から、SPDはCDU・

続きを読む

私のパリの行きつけの書店は、リボリ通りのGalignaniだ。１８０１年創業。今回はカミュの本を買った。

続きを読む

１１月２０日の読売新聞の夕刊に拙著「５時に帰るドイツ人、５時から頑張る日本人」の書評が掲載されました。どうも有り難うございました。今日はある日刊紙から、この本についてのインタビューの申し込みがありました。https://www.amazon.co.jp/5時に帰るド

続きを読む

ドイツの政局が混乱している。１１月２０日未明、キリスト教民主同盟・社会同盟（CDU・CSU）、自由民主党（FDP）、緑の党が連立政権を作るために行っていた交渉が決裂したのだ。最大の原因は難民政策とエネルギー政策をめぐり、FDPと緑の党が合意できなかった

続きを読む

パリで驚かされるのは、香水の店が多いことだ。こんなに香水店があって、商売が成り立つのでしょうか。

続きを読む

パリで3時間半講演。その後、丁度パリのグランパレで開かれていたゴーギャンの大回顧展を見る。米国やロシアの美術館所蔵の作品も集めていたので、充実していた。

続きを読む

先日レバノンのハリリ首相が、サウジアラビアに呼びつけられ、同国滞在中に、首相辞任を発表した。ドイツでは、「レバノン政府のヒズボラ及び、その背後にいるイランに対する態度が弱腰であると考えたサウジアラビアが、ハリリに辞任を強要した。ハリリはサウ

続きを読む

ドイツ経済絶好調。今年のGDP成長率は2％を超えそう。資産が５千万ユーロ（６５億円）を超える市民の数は１年間で５００人増えて、７２００人となった。一方ホームレスの数は2014年に比べて150％増えて、86万人に達した。所得格差は広がる一方だ。

続きを読む

極右政党ＡｆＤのSNSを使った、ネット上のプロパガンダ攻勢は、激しい。ひっきりなしに「難民＝犯罪者」「メルケル＝裏切者」というトーンのメッセージが流れ続けている。CDUやSPDなど民主勢力は、反論するキャンペーンを行っていない。ネット使用者の脳に、

続きを読む

中東情勢が大変気になる。サウジアラビアとカタールは、レバノンにいる同国市民に出国を呼び掛けている。イランに支援されたシーア派のヒズボラがイスラエルを挑発した場合、再びレバノン戦争が勃発する危険がある。イスラエルは現在、イランを同国にとっての

続きを読む

昨夜バッハを聞いたミュンヘンのヘラクレス・ザール。かつてのヴィッテルスバッハ家の王宮レジデンツの中にある。聴衆の平均年齢は60歳を超えていた。クラシック音楽の宿命か。

続きを読む

日本の総理大臣がゴルフ場で転び、米国の大統領が知らん顔ですたすた歩く映像が世界中のネットに流れている。これはドローンから撮影された物だろうか。そうだとすれば、日米首脳がプレーしているゴルフ場の上空をドローンが飛行できたのは、驚きだ。欧米なら

続きを読む

気温が下がったせいか、ドイツでは風邪でダウンする人が急増している。ところでドイツでは、風邪や病気で企業を休んでも、6週間までは給料が１００％払われる。政府が法律で企業に対し給与の支払いを義務付けているからだ。これもドイツの社会保障の手厚さを

続きを読む

現在ドイツで公開中の米国映画「マーク・フェルト」は、ジャーナリストにはぜひ見てもらいたい映画。ワシントンポストにとってウォーターゲート事件のネタ元となった「ディープスロート」。彼はFBIの捜査幹部だった。彼がいかにして、情報をリークするに至っ

続きを読む

昨日のミュンヘンでは、冷たい雨が降りしきっていた。しかし私は運動が必要なので傘をさして散歩へ。ズッカリ・シュトラーセの城壁沿いの道を歩くと、かつてナチス親衛隊でユダヤ人虐殺を計画、実行した保安部隊（SD)の長官ラインハルト・ハイドリッヒが住ん

続きを読む

イスラエルの大学教授との一時間半のインタビューのテープ起こしがようやく終わった。テープ起こしは面倒だが、現場では聞き取れていないことを記録できるので、極めて重要。限られた時間に、知りたいことを語ってもらうのは本当に難しい。しかしイスラエルの

続きを読む

ドイツ連邦政府、州政府が2015年〜2016年に難民受け入れのために支出した金額は、合計150億ユーロ（１兆9500億円）に達した。こうした数字は、極右政党ＡｆＤの支持者を増やすだろう。

続きを読む

ベルゲン・ベルゼン強制収容所の衛生状態は1945年になって急激に悪化。その理由は、ソ連軍の進撃によってアウシュビッツやグロース・ローゼンなどの収容所から、収容者たちが護送されてきたためである。ベルゲン・ベルゼンの収容者数はわずか8週間で1万8000人

続きを読む

ニコラウス・ヴァクスマンが書いた強制収容所に関する1000頁の「KL」の終盤にさしかかる。1945年1月から3月の飢餓と疫病の状況は読むのが苦しいほど、ひどい。英軍が撮影したベルゲン・ベルゼン収容所の映像通りだ。ノイエンガメの子どもを使った人体実験。読

続きを読む

　バルト三国（エストニア、ラトビア，リトアニア）で最もおいしい食べ物は、黒パンだ。一口に黒パンと言っても様々な種類がある。ラトビアの首都リガで、飛行船の格納庫を利用して作られた食品市場に行った。その一角では、長さ４０センチくらいの様々な黒パ

続きを読む