EUの結束に乱れが見え始めた。
ハンガリーの反対により、EU外相会議はロシアからの原油輸入禁止について合意できなかった。
ハンガリーは輸入原油の60%をロシアに依存している上に、海に面していないので、タンカーで原油を運べない。
ハンガリー政府は、原油禁輸に踏み切る場合はEUがハンガリーに150〜180億ユーロ(1兆9500億円〜2兆3400億円)の「補償金」を払うことと、原油パイプラインの建設を要求している。
ウクライナのクレバ外務大臣は、ハンガリーの態度に激怒。
「EUは毎日何百万ユーロも払って、ロシアのウクライナ侵略を間接的に支援している」
元々ハンガリーのオルバン首相は、「三権分立」や「社会のマイノリティーに対する差別問題」をめぐる議論などのために、EUとは仲が悪い。
ハンガリーは、「はいそうですか」とEUの言うことには従わないだろう。
原油の禁輸でこれだけ難航していたら、対ロシア経済制裁の「本丸」であるガスやウランの禁輸などできないのではないか。
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