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2021年07月21日13:37

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大水害

ドイツ西部を襲った水害は、死者170人超、行方不明者60人超という、第二次世界大戦後のドイツで最悪の自然災害の一つとなった。

多くの人々が一瞬の内に財産を失った。

ドイツではこれまで多数の死者が出る自然災害の頻度は低く、非常時への備えが比較的整っていると考えられていた。

国民の多くは、これだけ多数の死者が出たことについて、強いショックを受けている。

猛烈な土石流により、一瞬にして電気と携帯電話網が使えなくなったことが、避難の遅れにつながった。同時にこの災害は、気候変動が国民の生活にいかに大きな打撃を与えるかをまざまざと示した。

この大惨事は9月の連邦議会選挙にも影響を与える。2002年のエルベ川の大洪水では、現職だったシュレーダー首相が長靴姿で被災地を訪れて市民を激励したことが、支持率を押し上げて同年秋の選挙で勝利を収めた。

ノルトライン・ヴェストファーレン州のラシェット首相は、メルケル首相らとともに被災地を訪れてメディアに頻繁に露出。これに対し地方自治体の首長などを務めていない緑の党のべーアボック党首の影は薄い。

このことは、選挙の行方にも微妙な影響を与えると見られている。さらにこの災害がドイツでの経済の非炭素化の努力に拍車をかけることは、ほぼ確実だ。

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