米国政府は、WHOの「パンデミックによる惨状に鑑み、コロナワクチンに関しては特許権を停止し、他社による自由なコピーを許すべきだ」という提案に前向きの姿勢を示した。
これは、驚くべき決定である。
米国政府がこれまでの方針を転換し、コロナワクチンについては、知的財産権の保護の大原則を放棄するという方針は、製薬会社にとって大ショック。
ビオンテックの株価は昨日14%、キュアバックは8%下落した。
ビオンテックのシャヒーン社長は、特許権の停止に反対していた。製薬会社の必死のワクチン開発努力は、慈善事業ではない。人命を救うという目的と、収益拡大という企業目標が両方ある。
人道主義と自由競争・収益追求の原理のジレンマを、どう解くべきだろうか。
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