欧州コロナ通信 第434回 2020年10月25日
シャリテ病院のドロステン教授は、今年6月頃にラジオのインタビューでこう発言していた。
「1918年のスペイン風邪では、米国での第1波は特定の地域に限られていた。だが秋から冬にかけて始まった第2波では、ウイルスが全国くまなく広がった。ドイツでも秋以降はこのような状況が起こる可能性がある」
いまドイツで起きているのは、正にドロステンが警告していた状況である。
一番最近の彼の報告では、ハムスターを使った変異後のSARS2ウイルスと変異前のウイルスによる臓器への影響を調べた動物実験の結果が紹介されていた。
それによると、現在欧州や米国で猛威を振るっている変異後のSARS2ウイルスは、2019年1月に中国で広まったウイルスよりも、人間への感染力が強まっている。
つまり変異によって、ウイルスが人間にうつりやすいように自らを改造(最適化)したのだ。
ただしドロステンによると、この変異によって感染力は強まったが、重症化の傾向は強まらなかったという。
やはり、この番組はきちんと聞かないとだめだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する