欧州コロナ通信 310回 2020年7月3日
私が住んでいるミュンヘンのバイエルン州政府は、コロナ対策に最も積極的。
州政府が先月行った発表は、注目を集めた。
同州では、市民が希望すれば症状がなくても、無料でPCR検査を受けられる体制を整える。
費用は健康保険か州政府が負担し、保健所へ行かなくてもかかりつけの医院で検査を受けられるようになる。
最近ドイツでは団地や教会、食肉加工場などでクラスターが見つかっているためだ。
この施策により、今後ドイツでは大幅に検査数が増えるものと予想される。
ロベルト・コッホ研究所によると、ドイツで6月15日から21日までの1週間に実施されたPCR検査数は37万7544件。
1日平均5万3935件だ。
ちなみに日本の厚生労働省やNHKのデータによると、直近の1日の検査数は、約8300件。
ドイツの6分の1程度だ。
なぜこんなに少ないのか、よくわからない。
日本はGDP世界第3位の経済大国。
GDPはドイツを上回っている。
なぜ国費を投じて、検査キャパシティーを増やせないのか。
しかもパンデミックが終わったわけでもないのに、ウイルス対策の専門家会議も突然解散。
よく理解できない。
「日本型モデル」だけでパンデミックと戦えるだろうか?
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