欧州コロナ通信 第306回 2020年7月1日
目に見えない病原体のために、政府が企業活動を禁止したり、制限したりする。
しかもそれが一国だけではなく、世界中で同時に起こる。
これは前代未聞の事態である。
しかも今米国南部で起きているように、ロックダウンを緩和するとウイルス拡大に拍車がかかる。
国際通貨基金は「1930年代の世界大恐慌以来の不況になる」という予測を発表している。
ドイツでは顔見知りの商店、レストランが次々に廃業に追い込まれている。
心から、お見舞い申し上げる。
夏休みの旅行シーズンなのに、ホテルの予約数も去年より約70%低いという。
ドイツ人たちの動きは、比較的慎重である。
パンデミックによる損害がこれまで比較的軽微だったドイツですらこんな状態では、イタリアやフランス、スペインなどの経済損害がどれほどになるのか、想像もできない。
新型コロナウイルスによる経済損害の全貌が明らかになるのは、まだこれからだ。
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